こうして東京で暮らしていると、
私はなぜここでひとりで暮らしているんだろう…と、ふと疑問符が浮かびます。
そんな場面が多々あります。
例えば渋谷のスクランブル交差点。
ただ人が渡るだけの交差点を、外国人観光客がスマートフォンで動画を撮ります。
旅の記念に残したくなるような場所を、私は当たり前のように歩く。
若者文化の発信地と言ってもいい場所で、毎日働きます。
鼓動を強く感じて、
それは、今でも信じられないことです。
例えば玄関の電球が切れたとき。
踏み台となるようなものが何もなく、小さな電球ひとつ変えられない。
スイッチを押せば、玄関すぐの廊下を照らす電球が別にあるので、困りはしませんが、
玄関の電球は、センサーで勝手に点いてくれて、勝手に消えてくれるものです。
当たり前だと思っていたけれど、すごく便利。
夜家に帰ってドアを開けても、明るくならない玄関でひとり、ため息が漏れかかります。
良くも悪くも、なぜここにいるんだろうと考える瞬間がたくさんあって、
そこには、
私が大切にしてきたものや選んできたことの結果が目の前にあるんだなぁと、いつも実感するんです。
毎日ピアノを弾いて、歌を歌って、歌を教えて、
夢だった日々を現実に送ることができて、はじめて、
自分が本当にやりたかったことが見えてくる思いです。
ただ、歌を教えたいわけじゃなく、
歌の技術云々の話ばかりをしたいわけじゃなく、
夢のあることをしたい。
愛のある人たちと、夢のあることをしたい。
それはもちろん楽しいことばかりでなくてもいいんです。
だから、私は生徒さんたちが笑ってくれるとうれしい。
ステージでのびのび歌っている姿を見るのがうれしい。
頼りにされることがうれしい。
必要とされることがうれしい。
大切にされることがうれしい。
だから、
大切にしたいと思う人と、愛に溢れた場所で、夢のあることをしていきたいです。
生徒さんたちのリリースがたくさん控えています。
もちろんイベントやライブも。
できるだけ足を運びたいと思います

