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圧倒的に どうでもいい事が、
なんか どうでもよくなくて、
だけど結局 どうでもいいんだよね。

爪の小ささや 縁のある茶色い目。
頬のホクロ、 少し長い襟足。

静かに消化した何かと重なって
同じ匂いがする様な錯覚を起こして、
時計の針が 止まる。

それでも 重力に従って落ちて行く針に、
風が吹いて どうでも良くなる。

所詮は そんな、
踏んで千切れた落ち葉みたいなもので、
そのうち 砂に溶けて 消える。

、のかな



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黒い怪物が 君を襲った日のことを、
8年経った今も 忘れることができない。

私の小さな家も 君も どこかに流れて
今はきっと あの 海の底。

魚釣りをしたボートや、  堀の樫の木も、
地球の裏側くらいまで 流れて行ったんだろうか。

残ったものは 、 
私と 山の上の神社 。

小学生の従姉妹が 神社からの眺めを
誇らしい、 と言う。

違うんだよ、 もっと、 素敵だったんだ、
家や、木があって、 君がいたんだよ、

伝えたいけれど 今の私は
どんな言葉で 何から話していいのか わからないから

そうだね、誇らしいね、
と 頭を撫でるだけ。

あの海の底に 今だってきっと
黒い怪物が 静かに眠っている。

私の家を咥えながら
眠っているんだろう。

怪物の胃の中に まだ
君の左腕があったとして、

血の抜けたその蒼さが あの海ならば。

私は 心から 
誇らしい、 と言えるだろう。




 
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今 目の前に壁がある。
さほど高くもない、 なんとかよじ登れそうな高さ。
私は 手を伸ばさない。
届きそうで届かないから、やめる。

誰しもが乗り越えている壁に沿って 歩いているのが私。

わかっているのに。


幼少期から、 要領が良かった。
特に 努力せずとも、 周りよりも出来た。
失敗を、あまりしてこなかった。
頑張ったねって、いつも褒められた。

本当は、頑張ってなかった。 


変われない。
頑張ることを 始められない。

いつも自分に甘い。

失敗してもいいや、 なんて飛び込んでいけない。
でも、

頑張れない自分を 見られたくない。


他の人は どうなんだろう、 
思い切って飛び込んでいけるんだろうか。
目の前にある壁に 手と足をかけて 登ろうとするんだろうか。
背中から落ちる姿を、見せられるんだろうか。

登らないと 越えられないのに、
越えたいと願いながら  登らない。

今日の壁を見つめながら
また壁にそって歩き出す。

20歳になった今 そろそろこの壁に
手を伸ばすべきでは無いのか。

誰か 私の背中を 押してください。

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