『騎士団長殺し』を読んでいる。

あんまり村上春樹作品を読んだことはなくて、これを買ったのも

村上春樹『騎士団長殺し』発売! あらすじを予想してみた


この記事を書くためというのが大きい。読む前にあらすじを予想するために買ったのだ。不届きな客。
積読にしておくのも惜しいので読み始めたんだけれども、おもしろい。
ただ、主人公の行動様式が全く自分と違うので戸惑う。当然のように人妻とセックスしているし、山で一人オペラのレコードを聴いたりしている。

聞いたところによると「村上春樹が書く男は居酒屋に行かない」のだそうだ。「この流れなら土間土間だろう」というところでイタリアンの個室に行ってしまったりするらしく、そこをイヤミっぽく感じる人も多いという。

かといって完全に浮世離れしているというわけではなくて、GoogleやFacebook、スタバなどは作中にも出てくる。もし村上春樹の中で「出すモチーフ」と「出さないモチーフ」が明確に決まっているとしたら、そのリストを見てみたい。

たとえば「サイゼリヤ」
村上春樹作品の中に、サイゼリヤはあるだろうか。村上春樹の中でもミラノ風ドリアは280円なのか。

ギリギリある気がする。根拠はないが、サイゼリヤは村上春樹マップの片隅にぽつんと建っているような気がするのだ。
逆にラ・パウザは絶対にない。価格帯はサイゼリヤより上だが、だからこそ、ない。


「村上春樹ワールドにあるかないかクイズ」というのも面白いかもしれない。
勝手な自分の感覚で判断してみたい。

「うまい棒」は、ない。
「ネピア」は、ある。
「クイックルワイパー」は、ない。
「がっちりマンデー」は、ない。
「東京スカイツリー」は、ある。
「水素水」は、ない。
「ごつ盛りソース焼きそば」は、ない。
「ポケモンゴー」は、ある。

作品全部読んだわけじゃないので、もしどれか作中に出てたらすみません。


「ふりかけ」は、村上春樹ワールドと外の境界線のギリギリに存在していると思う。
あるとないのちょうど中間。半透明かもしれない。村上春樹ワールドのふりかけは透き通っている。

これが固有名詞「のりたま」だと、完全にない。
存在しない。


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名称未設定ファイル『5つのテキストファイル』


小説の連載が更新されました。5つの超短編が入っています。冒頭を引用してみます。

①カステラ
「あ、なんか俺、急にカステラ食いたくなってきたかも」

②習字の授業
明日 明日 明日 明日

③サポートセンター
「御社のスマートフォンのロックが解除できず困っています」

④有名人
度重なる心労でいろいろ限界になり会社を辞めた俺は、気づくと渋谷スクランブル交差点の中心で『キャプテン翼』の登場人物全員の名前を大声で叫んでいた。

⑤一日5分の操作で月収20万!最強ブログ生成システムで稼いじゃおう
美肌、美白にこだわる人はどんなケアをしているのでしょうか?


僕は5番目の話が気に入っています。
感想など送っていただけると喜んで読みます。



「哲学ってなんなの? ムダじゃない?」 哲学者に話を聞いてきた


『ジモコロ』で取材をしてきました。相手は哲学者の土屋賢二さんです。
かなり前からエッセイを愛読していたので、会えただけでも相当に嬉しかったですね。




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関係ありませんがこれは先日の夕食です。


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名称未設定ファイル 08『GIF FILE』


短編小説の連載が更新されました。
すっかり告知が滞っていましたね……。ループものに挑戦しました。



着想のもとになったのはこれです。
あと、清水義範さんの小説がモチーフだったりもします。探してみてください。





Googleドキュメントには「共同編集」という機能がある。
これは、リンクを知っている人なら誰でも文書を編集できるというものだ。
しかし普段はあまり使わない機能なので、応用してみることにした。



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まずは「古池や 蛙飛び込む 水の音」とだけ入力して、Twitterで文書の編集リンクを共有。
集合知で芭蕉以上の俳句を作るように要求した。
すぐさま20人ほどが参加してきた。全員匿名なので、誰が何をやったかは分からない。
画面上に表示されたカーソルは最初、おずおずと移動を繰り返すのみで動きはなかった。

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1分後。後半が改変されて「鶏肉」というワードが登場する。
これをきっかけに、堰を切ったように改訂作業が始まった。

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古や 蛙って鶏肉っぽい

ネオ俳句誕生の瞬間である。


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次々と新たなワードが現れる。黒ギャルも登場。


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集合知、5・7・5のルールを完全に脱する。


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約10分でこうなった。


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芭蕉絡みのワードは常に残っているのが特徴的。

ここで最初の「全消し」が行われ、0からやり直しとなる。


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これ概念!?


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集合知は中央揃えを覚えた。


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アフィリエイトリンクを貼るものが登場する。


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スマップ

このあたりでアダルトサイトのリンクが多数貼られるようになる。


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注意を受ける集合知。


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短歌界に飛び火。


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ノイズまみれではあるが原型が一瞬戻ってくる(すぐに消滅した)。


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表の概念が登場する。
そろそろ潮時かと思い打ち切りを宣言。
開始からちょうど30分目であった。




終了時の俳句は次のようになった。

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言葉が素手で殴り合ってて良かったです。
以上です。










★★宣伝★★


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キノノキにて『名称未設定ファイル』(品田遊)連載中








連作短編集発売中。




 


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もう発売から1年経っていたのか。
私が書いた連作短編集『止まりだしたら走らない』のKindle版が月額980円の読み放題プランに含まれてたので読み放題れます。さらに、30日の無料お試しがあるので、その間に読んでしまえば実質無料ということになります。良いですね。もし読んで「良い」と思ったらお友達に教えてあげてくださいね。「良くない」と思ったら別の良いことをして、「良くないと思った」と人に言うのは控えてくださいね。私は損をしたくない。

そもそもその読み放題プランが何かはこっち読んでください。

月額980円で電子書籍が読み放題の「Kindle Unlimited」のラインナップがシブい


個人的なオススメでは、紙の書籍で読んで欲しいです。
error403さんが手がけた挿絵の点数がだいぶ多い上に、かなり緻密に配置されていてたのしいので。


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「人に悪意を向けていると、その悪意がいずれ自分に返ってくる」
という話をたまに目にする。

これは因果応報のようなものとは違う理屈で正しいのではないかと最近思った。
悪意は言語だ。また、善意も言語だ。世の中にはいろいろなこと、ものがあり、そこに悪意を読みとることもできれば、善意を読み取ることもできる。悪意を使いこなすということは、悪意という言語が上達していくということでもある。ことばをしゃべるのが上手くなれば、読むのだってうまくなる。
ドイツ語が読める人は町の看板などに書いてあるドイツ語がよく目に入ってくるそうだ。悪意を扱うのに慣れれば、外部に悪意を読み取ることも容易になる。

つまり、善意に満ちた生活を送り続けたからといって、悪意を向けられなくなるわけではない。
悪意を向けられているということがわからなくなるにすぎない。
自分の振る舞いで世の中の流れが変わるような因果応報説に比べれば、こっちのほうが信ぴょう性がある気がする。



 

まず最近書いたけどここに連絡するのを忘れてた記事を紹介します。

『ポケモンGO』日本リリースで起きるであろう面白ハプニング50

 
 オモコロの記事です。めちゃくちゃに拡散してしまったせいで来るべき未来がちょっと歪んだ気がします。知らない人にいっぱい「性格悪い」って言われた。

『ファイアパンチ』の1話をみんな褒めるだけ褒めて忘れてはいないか

 
バーグハンバーグバーグの新メディア・ヌートンで書いた記事です。ファイアパンチという漫画が好きなのでレビューというか批評というか、「私はこういうスタンスで作品を楽しんでます」という話をしています。僕はなにかを褒めても悪口を言っていると思われることが多いです。違います。




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最近、素直がブームのような気がする。

というのも、みんな、わりとブームに素直に乗っかりますよね。
ここでいう「みんな」っていうのは、なんていうのか、僕に似ている人たち全般を指す。つまり、ネットで何か発信していて、物事を俯瞰で見るクセがついていて、マジョリティとマイノリティなら自分はマイノリティだと信じているような人たちのことだ。クラスに1人いる根暗なタイプ。ぜんぜん「みんな」じゃないな、これ。

そういうタイプの人たちは、20年前ならたとえば「Pokémon GO」なんてやってなかったと思うのだ。クラスに1人の根暗は、ポケモンの話題で盛り上がるクラスに20人のマジョリティを尻目に爪を噛みながらつげ義春の漫画を読んでいるべきではないのか。

なのに最近のマイノリティ系・世間を斜めから見る系の根暗族は、とりあえず流行に触れてみて、なんなら結構楽しんで、へぇ、いいですね。みたいな感じを普通に出せてしまう。

ネットのおかげのような気がする。

根暗族が流行に乗りたがらなかったのは、かれらが世間と自分との間の感覚のズレを重視していて、流行に乗ることで自分自身のオリジナリティみたいなものが蔑ろにされてしまう危機感を持っていたところが大きい。クラスのアイツと俺とはちがうんだ、みたいな。

ところが、ネットがつながってるとどんなマイノリティの母数も膨れ上がる。クラスに一人しかいない根暗も、全国規模で見ると何十万人もいることがわかってしまう。マイノリティだろうがマジョリティだろうが、それは単なる「マイノリティ組」「マジョリティ組」という規模の違うサークルがあるだけで、どっちに所属するか、という問題にしかならない。

ようは、流行に乗らないということが、まったく己のオリジナリティを担保してくれない。

なので、もうみんなそこはどうでもよくなっているのだ。とりあえず素直に乗るだけ乗ってみて、そのあとにどんだけひねたことを考えられるか競っているのだ。


という、仮説。

 

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