AKB48、NGT48を兼任するスーパーアイドル、ゆきりんこと柏木由紀さん。現役のAKB48としては初の全国ソロツアーを終えた直後のゆきりんに、ツアーの感想、地元への思い、セカンドツアーに向けての意欲、総選挙への意気込みまでうかがいました!

13313767_811506068949561_21892374_o


――ライブ、お疲れさまでした! 見事に雨が降りましたね(笑)


桜島もなんにも見えないですね(笑) 昨日桜島に渡るフェリーに乗ったので、近づいたらちょっとは見えるんじゃないかと思いましたけど、まったく見えませんでした。鹿児島には昨日のお昼に着きましたが、そのときもザーザーでした(笑)



──しかし、ライブが終わった直後ですけどお元気ですね。

いつもそうなんです。私、始まりからどんどん上がっていくんです(笑) AKB48とかで踊っているとダンス量がすごいから、けっこう真ん中くらいでくるんですけど、ソロでは真ん中くらいからどんどん上がっていって、終わっても超元気です(笑) テンション下がんない(笑)



――一人で歌う、ライブをもたせるというのはすごいです。

体力はかなり使いますね。普段はグループで16人とか、何百人でやっているものを一人でやるというのは、一人で何千人(のお客さん)を受け持つわけじゃないですか。でもその分楽しいですし、自分が盛り上げようという気持ちも湧いてきます。体力使うんですけど、終わったときにはすごく元気なんですよ。


13340870_813188555447979_768388058_o


――前回の横浜アリーナのソロコンサートから2年半、現役のAKB48では初の全国ツアーを終えられた感想と手応えをお聞かせください。


手応えは…。思っていた以上に反応があったなっていう感じですね。今回は意外とAKB48グループのほかのメンバーのファンの方とか、親子とかカップルの方とか女の子同士とか、自分が思っていなかったような客層の方にたくさん来ていただきました。こうして地方で、一人のコンサートにいろんな方が来てくださるというのが、とてもうれしかったですね。



――本日の鹿児島が千秋楽でした。

約1カ月半、いろんなところをまわってきたんですけど「わあ、終わっちゃったなあ」という感じです。ほんと会場ごとにその会場ならではの雰囲気があって。今日の鹿児島はやっぱり地元というのもあって、一番アットホームな雰囲気を感じたというか、みなさんがやさしい表情で見てくださっていたのが伝わってきました。

ここに一人で立つ日がくるとは……という、今でも夢心地というか、信じられない気持ちですね。最高でした。地元で初めて、一人でこのホールに立つというのは、もう緊張感がかなりあったんですよ。でも出た瞬間もう、あたたかい空気感をすごく感じたので、「あ、大丈夫だ」と安心して全部出し切りました。

やっぱり地元でがんばっている姿を、鹿児島の方に見ていただきたいというのもあったし。今回親族もけっこう来ていて。実は父が初めて、ソロのコンサートを見に来てくれていたんです。両親にかっこいい姿を見せたいというのもありましたし。今日初めてコンサートに来る方にも、いいステージを見せたいなというのがありました。



――最初に「うわぁー」っていう歓声を聞いたとき、どんなことを思われましたか。

やっぱりその土地土地で雰囲気が違うんです。たとえば今日、ここが鹿児島だとわからずにステージに立っていたとしても、地元だとわかるくらい、みなさんのあたたかい雰囲気が伝わってくるんです。安心して楽しんでいました。みなさんがニコニコして見守ってくださっているのが伝わってきて。あと、鹿児島弁のうちわとか「おかえり」とかすごくうれしかったですね。始まる前も(客席の)後ろからちょっと見ていたんですけど。もう始まる前からサイリウムを準備してくださっていたりしていて、すごくうれしかったです。



――お父様がソロコンサートをご覧になるのは今回が初めてなのですね。


初めて見に来ました。終わったあとはまだ会えていないんですが。実は夕べ、もう覚えてないくらい久しぶりに、二人でご飯食べたんですよ。母は昨日はまだ東京だったので。それで、自分が「大人になったな」って思いました(笑) 会話の内容が、仕事の話だったり。「コンサート楽しみ」って言ってくれていたので、このあと感想を聞くのも楽しみです。

13340698_813188538781314_158390467_o


憧れの場所で夢がかないました!

――鹿児島市民文化ホールはもともと憧れの場所だったということですけれど、そこに立たれてみて、いかがでしたか?

私は小学校1年生、6才のときに初めてこの会場に来たんです。もう17、18年前ですね。Kiroroさんのコンサートでした。そのコンサートを見て、ステージの持つ力というか、キラキラ輝いている姿に、小学1年生ながら、強くひかれたんです。そのあとも、モーニング娘。さんや松浦亜弥さんのライブに、かなりの回数来ていました。

そのときは憧れだけでしかなかったんですけど、AKB48に入ってから、その憧れが「このステージに立つことへの憧れ」に変わってきて。そういう意味では10年越しにやっとかないました。ホールの会場スケジュールの中に「柏木由紀ファーストコンサート」って書いてあって、ものすごく感動しました。



――今日は夢がかなった日なんですね!

はい! 昨日1回、会場の外まで来たんです。そこで「わあ、本当に立つんだ」という実感がわいてきて。でも自分がコンサートを見に来ていた場所に一人で立つということを考えすぎると、緊張とドキドキがもうおさまらなかったので、あんまり考えないようにしていました。

何も考えず、目の前のお客さんのことだけを考えるようにしました。でも歌いながら自然と思い出しましたね。「あ、昔あの席で見ていたな」とか。夢はかなうんだなっていうことを、今日すごく感じました。



――鹿児島という地元のステージに立って、歌って踊っているんだという、気迫がすごかったです。

もしかすると、これまでの会場よりも激しく踊っていたかもしれません。みなさんに声を出してもらうようにあおったりとか、自分でもびっくりするくらいにパワーがどんどんみなぎってきましたね。



――このペースでずっと踊って歌ったらどうなっちゃうんだろうかと思って見ていました。

それは親にもよく言われるんですが(笑) でももう最後だし、地元だしと思って。もう今日は、自分の中で絶対ブレーキはかけないって決めていたんですよ。最初から飛ばしていました。いつもなら、ちょっとペース配分するんです。でも今日は、やっぱりペース配分よりも、気持ちを伝えたかったので。「もう声が出なくなってもいいや」と思って歌っていました。たぶん今日は、これまでで最大のパワーを出し切ったと思います。



――柏木さんはアイドルという存在に、すごくこだわっていらっしゃるな~という印象がありました。

そこにはずっとこだわっていきたいなって思います。アイドルって、曲だけではなく、個人を応援してくださっているのがいいなって思います。でもそのアイドルっていう存在に甘えずに、音楽的なことをもっと追及していきたいなというのが課題です。



――衣装もすてきでした。ご自身でアイデアを出されたのですか?


衣装はAKB48の衣装さんについていただきました。とても私と同じで気持ちや感覚をわかってくださっている方です。私も、その衣装さんもアイドルが大好きで。「この衣装かわいいね」という雑談の中から、衣装が決まっていくという感じでした。




――『ジッパー』という曲のとき、斜めにジッパーを下ろしていくところもかわいかったです。

ありがとうございます。あれは最初、普通に縦にジッパーを下ろしていって着替えるということで考えていたんですけど、衣装さんと「何か違う」って。「一枚上手をいこうよ」って言って、体中をぐるぐる回していくように考えました。



――『前しか向かねえ』でのギターはいかがでした?


そううまくはできないと思うんですけど。前回、東京がボロボロだったんですよ(笑) やり直したくらいダメで。今日が一番落ち着いてやれたというか。もう最後だから、できてもできなくても最後と思うと、とてもリラックスしてできました。

13334442_813188535447981_537281105_o


感動的だったスタッフからのサプライズ

――スタッフのみなさんが、サプライズで「ゆきりんおつかれさま!」というパネルを出してくださいましたね。


本当に、まったく想像していなかったんですよ。それに、2階席に横断幕も。最初、私、ステージでスタッフの方たちがパネルを持って立っているのに気付かなくて、ファンの方がめっちゃ指さして教えてくださったんです。もうびっくりしちゃって。仕込んでくださったんだなって思って。

スタッフの方からああいうことをしてもらったのも初めてだったので、本当にびっくりしました。うれしかったですね。ソロライブのファーストから、スタッフのみなさんもほとんど同じ方がやってくださっているので、もう付き合いは5年にもなります。でもいつも1回でライブが終わっていたのが、もったいないなって思っていたんです。

それで、今回ツアーでまわることで、一緒に地方に行って、スタッフさんとの距離が縮まったというか信頼関係ができたので、本当に感謝していました。そういうスタッフのみなさんが、ああいうことをしてくだったので、本当にじーんときました。あたたかかったですね。うれしかったです。



――拝見しているこちらも泣きそうになるくらい、感動的なシーンでした!


実は、今回ツアーの準備期間がけっこう長かったんです。発表してからは短かったんですけど。ここにたどりつくまでにいろいろなことがあって。そうした背景があって、目の前を見たら、応援してくださるファンの方がいて。こんなに幸せなことはないなと思いました。



──ファンのみなさんも、最後に鹿児島だけのダブルアンコールで『火山灰』が聴けたということで、思いもひとしおだったと思います。


今回のツアーでは、ご当地曲というのをいつも2曲やっていたんですけど、そこに『火山灰』を入れるんじゃなくて、もっと大事に歌いたいと思ったんですね。「火山灰ないんですね」とか、けっこうほかの公演で言われたんですけど。

私の中で、『火山灰』はすごく思い入れがある曲です。セットリスト考えるときにも、どうするかっていうことを自分の中でも考えたし、スタッフさんとも議論しました。とても好きな曲なので全会場で歌いたい気持ちもあったんですけど、今回初めて鹿児島で一人で歌うというのもあって、そのレア感というか。自分が上京してからの思いを地元、鹿児島で歌うということは、とても意味があると思ったし、『火山灰』が一番届くんじゃないかというのがありました。

そうなると、ご当地曲のところに入れるのももったいない気持ちがあって。いつもと同じ流れでやりながら、特別な位置に、特別な衣装を着て、ちゃんとこの曲を歌いたいという気持ちになったんです。


13334753_811506072282894_1186210481_o


――そして実際コンサートを終えて。達成感もあると思うのですが、セカンドへ向けてのお気持ちは?


このファーストツアーはファイナルを迎えましたが、これはセカンドにつながるためのものだと思っています。自分では、ソロ活動に関してはゴールを決めないようにしようと思っているので。またこの地元でコンサートをやりたいという気持ちがあります。

今後ツアーをやらせていただくことがあったとしても、鹿児島はずっと選んでいきたいなって思います。それにもっと会場を増やしたいですね。今回の会場だけでは行けなかったという方もいらっしゃると思うので。今回歌っていない持ち歌もたくさんあって、演出でみんなでやるのが定番化している曲もあるので、そういうみんなに好きになってもらえるようなソロ曲で、ツアーを作っていきたいなって思います。



──MCで「鹿児島に貢献したい」とおっしゃっていましたね。

鹿児島県というと、本州、関東から見たら、九州の中でも遠いほうじゃないですか。「福岡とかは行ったことはあるけど」というのはよく聞いていて「悔しいな」って思っていたんです。あと、鹿児島の良さを、行かなくてもわかるけど、行ってみてわかるものが必ずあると私は思っていたんですね。

今回このツアーが決まって、「せっかくだから二泊三日で鹿児島に行くので、おすすめの観光スポットを教えてください」「おいしいものを教えてください」って、けっこうたくさんの人に聞いていただけて。これでやっと、鹿児島県のアピールにちょっとはなったかな、って思います。今後も、そういうふうにツアーをやることによって、鹿児島県を盛り上げていきたいなっていう気持ちがあります。


13287961_811506085616226_193153627_o


次の総選挙では1位になれるかも。ファンのみなさんがそう思わせてくれました。


――いよいよ選抜総選挙も近づいてきています。選抜総選挙は柏木さんにとってどんなものですか。

選挙ですか。できることならやりたくないんです(笑) アイドルで順位つけられるってすごいプレッシャーなんですけど(笑) でも私、3位になったとき、人生がすごく変わったんですよ。選挙がなかったら今の私はなかったと思うし、今日ここにコンサートツアーでステージに立っている自分もいなかったんじゃないかっていうくらい、選挙の力がすごく大きいので。そういう意味では、大変だけど選挙を大事にしていきたい気持ちがあります。



――今回立候補はギリギリでしたね。

今年はかなり先輩も卒業されて、上から数えたほうが早いようになってきたので、後輩を育てるではないですけど、後輩の面倒を見るということがかなり多くなってきていました。後輩がものすごいがんばっているのを見てきて、自分が一歩引いたら、その分後輩が……という思いがあって、立候補するか迷ってギリギリになりました。

あと、ファンの方への負担というか。そういういろいろな思いがあって迷っていたんですけど。AKB48にいるからには、盛り上げていかなければいけないなって。それで、出よう、出るからにはがんばろうって思っています。



――総選挙への意気込みをお願いします。

総選挙も今年で8回目ですので。緊張はありますが、イベントごとなので楽しみたいし盛り上げていきたいなっていう気持ちがあります。今回AKB48にいながら、全国ツアーという、ほかの誰もやっていないことをやらせていただいたので、選挙でいい結果が出たら、ツアーの評価にもつながるんじゃないかなって思っていて。ソロとしてもAKB48にもつながるようにしたいなって思います。

私、今のところ無冠なので。8回とも。去年2位で惜しかったのですが、ファンの方もすごく支えてくださっているし、「無冠で終わるわけにはいかないな」というふうにも、自信を持つことができました。静かに1位を狙ってきたいなって思っています。



――決意が伝わってきます!

今、けっこうドキドキしています。ここ数年のうちでも、一番ドキドキしています。最初は9位。それで上を目指すじゃないですか。2位までくると、あとは1位しかない。じゃあ確率論として下がるほうが多いじゃないですか。でも今日のようにこうしてライブがあると、「あ、このファンのみなさんがついていたら、何位でもたぶん大丈夫だな」って。こういうファンのみなさんがついていてくださるから。「1位になれるかも」とみなさんが思わせてくれるんです。

今はツアーを駆け抜けたので、この勢いのままいきたいなっていう気持ちがあります。去年2位になって自己最高順位いただいて、けっこう満足していたんですけど、こうしてツアーもまわらせていただいて、もっといろんな人に知ってもらいたい。自分のこともだし、こういう応援してくださるファンの方がいてくれるということも、もっと世間に知ってもらいたいと思いました。



――ドキドキもしますが、総選挙は意味のあるものでもあるのですね。

そうですね。活動を知ってもらうという、そこに一歩でも近づくために。1位になれたらそれがもっと格段に広まりますし。「ツアーがあったから1位になれたんじゃないか」、「いい結果になったんじゃないか」って言われたいなっていうのがあるので。選挙も全力でがんばります!



――それでは最後に、ファンの方に一言お願いします。

今回は初めてファーストツアーで全国をまわらせていただいて、始まる前の不安も、ステージに立って、もっとやりたいなっていうプラスの面に変わりました。なかなかソロとAKB48の両立は難しいんですけど、AKB48もがんばりたいし、ソロの活動でももっともっと、みなさんと会える機会を増やしたいと思います。今回来れた方も来られなかった方も、ぜひ足を運んでいただけたらうれしいなと思います。また必ず、鹿児島にコンサートで戻ってきますので。がんばります!



――お疲れのところ、ありがとうございました!

13340469_811506075616227_575766933_o


ひとつひとつの質問に、丁寧に答えてくれたゆきりん。ファンの方々が全力で応援したくなるのがわかる、魅力的なアイドルでした!

会いたい “あのひと” を身近に ―― LINE BLOG。
全力でがんばるアイドルには、国をも動かすパワーがあると思います!
それでは、また。

(撮影/塩屋大輔、取材・文/松田享子)