まんが家、さくらももこさんが作詞を手掛ける音楽ユニット「イエローパープル」。
先日は、その初ライブの様子をレポートしました

「イエローパープル」は、「ちょっと特殊でおしゃれなかっこいい音楽」をお届けするために、2014年7月に始動。「イエロー」がヴォーカル・パフォーマンス担当の琵奈子(ひなこ)さん、「パープル」がプロデュース・作詞担当のさくらももこさんです  キャッチ―なユニット名の秘密は? どんな活動をしているの? 恵比寿の『リキッドルーム』で行われた初ライブの開演直前、琵奈子さんにお話をうかがってきました


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――さくらももこさんとのユニットということで話題を呼んでいる「イエローパープル」ですが、どのような経緯で結成されることになったのでしょうか

琵奈子「2~3年前に共通の知人から、ももこさんが音楽ユニットをやりたい! と おっしゃっていると聞いたんです。歌を歌う女の子を探しているとのことで、私がやりたい! と思って、その知人を通してももこさんにお会いしました。ももこさんの前で歌わせていただいたところ、『琵奈子ちゃんと一緒にやりたい!」と言っていただけて。『イエローパープル』を結成することになったんです」



――さくらさんが「イエローパープル」という名前の由来は「反対色でかっこいいし、クレイジーな感じがするから」とおっしゃっていました

琵奈子「私と出会う前から『イエローパープル』という名前は考えていたみたいなんです。ももこさんがパープル。『琵奈子ちゃんイエローね』って言っていただいて、『イエローパープル』はスタートしました。去年の7月から活動を始めて、先月の5月18日にアルバム『まんが倶楽部 創刊号』をリリースしました」

まんが倶楽部

イエローパープル 1st.アルバム本「まんが倶楽部 創刊号」
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――さくらさんのイラストがかわいいです!

琵奈子「中にももこさんの描き下ろしのまんがが入っているんです。『ロマンティックタイム』の漫画も入っていて、ジャケットに描かれているキャラクターに、それぞれショートストーリーがついています」


――もともと、さくらさんがイメージされていた音楽というのが、琵奈子さんの歌と合っていたんですね

琵奈子「イエローパープルはおしゃれでかっこいい音楽がイメージで、少し大人の人向けの曲をやりたいとおっしゃっていました。抜擢(ばってき)していただき、光栄です」

 

――曲作りは曲が先ですか? それともさくらさんの歌詞が先にあるんでしょうか

琵奈子「『イエローパープル』に関してはすべて、歌詞が先です。ももこさんが歌詞を書くときに、だいたいこんな曲調でこの部分で盛り上がって、といったようなイメージが浮かんでいらっしゃるので、その歌詞をいただくときに、作曲担当の井上太郎さん(マンドリンも担当)と一緒にそのイメージをうかがって。『じゃあこういう曲を作りましょう』と話をつめてから、曲作りに入ります」 



――PVもおしゃれで、都会的な感じですね。田舎出身なので、都会に憧れていた10代の頃の気持ちを思い出しました

琵奈子「ももこさんも私も地方出身で、都会に憧れてた時期があるので。そういう私たちが都会っぽさをイメージしていて作っているから、そういう風に感じるのかもしれないですね」



――今回のライブのタイトルが『まんがの時間』ということで、さくらさんが、恋愛の歌や面白い歌だったりと漫画のように次々にいろんなストーリーが入っているイメージだとおっしゃっていたんですが、今日のライブもそんなイメージになりそうですか?

琵奈子「そうですね。一曲一曲歌詞を見てるとまんがのストーリーみたいなんですよ。アルバムタイトルが『まんが倶楽部』だし、ももこさんも漫画家だし、ということでライブタイトルは『まんがの時間』にしようってなりました。今日のライブでも、いろんなストーリーを観て聴いて楽しんでいただけるはずですよ」


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――琵奈子さんが歌を歌うようになったきっかけは何ですか?

琵奈子「私、歌を始めたのは遅くて、21歳からなんですよ。それまでふつうの大学生でした。私は福島の会津若松出身なんですが、上京したきっかけも大学進学だったんです。それで、大学3年生の就職活動のころ自分が何をやりたいか考えたときに、自分の声を伝える職業につきたいなって思って。アナウンサーとかいろいろ考えたんですが、何か違うと思って。自分の声を素直に伝えられるのは歌なんじゃないかって思って、そのとき初めて歌をやり始めようと思ったんです。でも今まで音楽をやったことがないし、みんな就職していくし、どうしようって迷っていたときに、階段から落ちたんです」



――階段から!? 突然の展開ですね! ご自宅でですか?

琵奈子「ライブハウスでです。某ライブハウスの階段からぼんって落ちて。9段目くらいから落ちたので、手をつこうと思ったんですけど、そのまま頭から落ちました。それで救急車で運ばれて。骨折して12針縫ったらしいんですが、気がついたときには手術が終わってました」



――意識を失っていたんですね……。

琵奈子「そうみたいです。目が覚めたとき『私、死んでたかもしれない』と思って。『人っていつ死ぬかわからないな』と痛感したら、悩んでる時間がもったいなく思えました。『やっぱり私は歌を歌いたい』って強く思って。就職したいんじゃなくて、やっぱり歌を歌いたいって。多分病院とかに運ばれている間にも、頭のどこかで歌をやりたいと思っていたんでしょうね。ぱっと目覚めたときに『生きてる! なら歌を歌おう!』とすごく強い気持ちがわいたんです」



――そんなことってあるんですね……。

琵奈子「はい。階段から落ちたあと、ちょっと治ってきたなってときに曲を作ろうって思って。でもどうやって作ったらいいかわからないから、世の中にあふれている曲を聴いて、こうやって歌詞を書くんだ、こうやって曲を作るんだって見よう見まねで覚えたんです。あと、ギターの弾き語りもしたかったので、ギタリストの先生のところにも習いに行きました」


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――当時からやりたいと思ってた音楽の方向性は、今と似てますか?

琵奈子「私は基本J-POPが好きでしたが、もっといろんなジャンルの曲を歌ってみたくて。ももこさんはおしゃれでかっこいい音楽を届けたいということなので、私自身新しいジャンルの音楽に挑戦しています」



――ソロでデビューされたあと、TVドラマ『Mother』の主題歌を歌われていますよね

琵奈子「はい。21歳で歌を始めたあとは、ギターの練習をして、渋谷や新宿のライブハウスで弾き語りをしていました。そしたらいろんな方から声をかけていただくようになって。それがきっかけで事務所が決まったり、デビューしたり、ドラマの主題歌を歌わせていただいたりしました。本当に、いい方々に恵まれているなって思います」



――悩んだり、辞めたくなったりしたときはどうしていますか?

琵奈子「ドーンと落ちることはいっぱいあるんですけど、でもステージに立ってお客さんの笑顔を見ると、もうちょっとやってみようって思うんです。その繰り返しです。あと、気持ちが下がってしまったときにこそ、歌詞を書くんです。それをあとから見ると『けっこういいじゃん』っていう内容になっていたりします」



――今後の音楽活動のビジョンはありますか?

琵奈子「私は歌が歌いたいというところにいきついたので、とことんつきつめていきたいです。『イエローパープル』や自分のソロに加えて、もうひとつ『The CASH』というバンドもあるんですけど、いろんなことをやりつつもブレずに歌を続けていきたいと思っています」



インタビューのあとのライブの様子 小柄な体から出ているとは思えない、少し低くて伸びやかな歌声が、さくらさんの少女まんがを思わせるふわふわした、だけどどこかにピリッと毒をしのばせたような歌詞の世界観にぴったりでした

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なんとライブの合間に『コント』として登場されたさくらさん。あでやかな紫色のお着物に傘でお顔は隠されていましたが、初めて聞く「さくらももこ」の声にお客さんたちも感動 

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そして相方として登場された右のアフロの方! 実は大変な大物アーティストなんです この方がどなたなのかは、コチラから 

「イエローパープル」ライブレポート



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琵奈子さんのブログも近々開設予定です お楽しみに 

会いたい“あのひと” を身近に ―― LINE BLOG。 
「好きを仕事にする」って本当にすてきです
それでは、また。


(撮影/クマ、取材・文/Mikity)