「プレゼン」と聞くと、どんな言葉が連想されるでしょうか。

「苦手」とか、「不安」とか、「緊張」とか。
「失敗したらどうしよう」なんて気持ちも抱きがちですよね。

私も初めはそうでした(今もかな笑)。
誰しも、不慣れなことや未経験の事に取り組むときは、そうした不安を抱くものです。


「緊張」の正体とは、「未知への不安」であると私は考えています。

何度か経験のある事柄に対しては、注意すべき点も分かるし結果の見当も付いたりしますが、不慣れなことや未経験の事に対しては、そうした予測を立てるのが難しいですよね。

何が起こるか想像できない、「もしかしたらとんでもない大失敗をしてしまうのではないか」という想像をしてしまい、失敗への恐怖を抱いてしまうのではないかなと。


そうした未知への不安を消し去るツールの一つに、「本」があります。


本には先人の知恵が沢山詰まっています。

今はインターネットにも沢山の情報があり、ある程度代替することもできますが、書籍というパッケージで分かりやすくまとまっていたり、実際に手に取れる見やすさには本ならではの優位性があると思います。


前置きが長くなりましたが、プレゼンテーションに不安を抱いている方には、ガー・レイノルズ氏の「プレゼンテーションZEN」がオススメです。


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個人的な経験として、最近は1時間を越える長時間の講演をさせていただく機会が増えてきたのですが、初めのうちは講演全体をどんな構成にすべきか分からず、何を準備すべきかさえ分かりませんでした。

TEDやTEDxでのスピーチ経験はありましたが、それらの場では持ち時間が数分から長くても15分程度でしたので、とにかく削るだけでよかったんです。テーマに合わせ言いたいことをばばっと書き出して、そこから余計なことをとにかく削ぎ落していくだけ。

そうした「最小限の簡潔なスピーチ」に慣れた私にとって、1時間もの長尺は「そんな長時間も話がもつのだろうか…」「お聞きくださる皆さんを飽きさせない構成にするにはどうしたら…」と、不安や難易度の高さを感じていました。


そんな私に対し答えを示してくれたのが、この「プレゼンテーションZEN」です。

著者のガー・レイノルズ氏はプレゼンテーションの第一人者として有名で、TEDxTokyoやAdobeCreativeStationの動画を目にしたことのある方もいらっしゃるかもしれません。






レイノルズ氏がすごいのは、「プレゼンテーションが上手い」だけでなく「プレゼンテーションを『教える』のも上手い」という点です。

どのようなジャンルにおいてもこの2点は似ているようで異なるスキルを求められるものですが、レイノルズ氏のワークショップや書籍は、プレゼンテーションを学ぶ上でこれ以上ない教材だと私は感じています。


特に、73ページに載っている12個の質問リストが秀逸で、この質問に答えるだけで自分が行うべきプレゼンテーションの大枠が作れてしまう、凄まじい力を秘めています。

私もこれまで、何度このリストに助けてもらったか分かりません。



また、氏のワークショップの動画が丸ごと収録されたDVDがついてくる書籍「シンプルプレゼン」もオススメです。

教材として分かりやすいのはもちろん、氏の公演そのものが最高のお手本となっているため、具体的に参考にしやすいのも嬉しい点です。

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レイノルズ氏とは個人的に親交があり、氏のブログでも「数年のうちにプレゼンターとして素晴らしい成長を遂げた好例」としてご紹介いただいた事がありますが、そうした交友関係を抜きにしても、素直にお勧めできる名著です。

>> Presentation Zen: TED Talk: Mastery & the Passion Imperative



ちなみに、この2冊だけでも十分にプレゼンテーション対策は網羅されていると思っていたのですが、実はレイノルズ氏、昨年末に最新作を出されていました。

その名も、「世界最高のプレゼン教室」。
こちらの書籍も、80分のワークショップを収録したDVDが付いてくるようですね。

最新作も、近いうちに拝読してみたいと思います!