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先人のいない道を歩んでいると、不安や心配事は常に付きまといます。


特に私は、タレントの伊集院光さんがおっしゃる所の「被害妄想の誇大妄想」のきらいがあり、何か一歩を踏み出すにも「失敗するんじゃないか?」とか「こんな事をしたら人に嫌われてしまうんじゃないか?」と考えてしまい、二の足三の足を踏むことも多々あります。



この程、日ごろお世話になっている堀さんが、こんな記事を書いていらっしゃいました。





これはまさに自分もよく行っている方法で、終始頷きながら読んでしまいました。



「考えや気持ちの整理」という行為はついつい頭の中だけで完結させようとしがちですが、不安や心配がある状態だと思考がグチャグチャになってしまい、その不安や心配への対処方も分からなくなってしまうんですよね。


そうした際は、頭の中で済ませるのではなく一度紙に書き出してしまうと、情報が整理しやすくなってかなり楽になります。



実体験としては、私がシルクを離れる4か月前、後任のアーティストの選定にあたり、ちょっと感情が乱れたことがありました。


当初は「ヨーヨーアーティストでBLACKの代わりになる人はいないから、おそらくほかの分野のアーティストにリプレイスされると思う」と聞いていたのですが、数週間後に「後任のヨーヨーアーティストが見つかりました」と聞かされ、



「え、自分に代わりはいるの?」


「『世界でただ一人シルク・ドゥ・ソレイユに出演しているヨーヨーアーティスト』と認められたと喜んでいたが、所詮自分なんて代わりのきく存在だったのか・・・」



と思い、勝手にショックを受けてしまったんです。


しかし、ホテルに帰った後に現状や自分の考えを書き出してみたところ、そうした思い悩みが払拭されました。



以下は、当時書き出した内容です。


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自分の後任が「ヨーヨーアーティスト」に決まった件



●メリット


・「BLACKがシルク・ドゥ・ソレイユにヨーヨーアーティストの出演枠を作り上げた」という事実が確固たるものになった。


・シルク側に、「後任も絶対『ヨーヨー』のアーティストにしたい」と思ってもらえた。ヨーヨーというジャンルに対しポジティブな印象を持ってもらえる、良い演技を披露できたのだ。


・後輩パフォーマーの活躍の幅を広げるきっかけになることができた。これは素直にうれしい。



●デメリット


・「シルク・ドゥ・ソレイユ唯一のヨーヨーアーティスト」という状態は失われた。



●雑感


・そもそも、契約満了は自分から言い出したことである。クビになって入れ替えられるわけでは全く無い。


・「シルク・ドゥ・ソレイユ唯一」では無くなるが、「シルク・ドゥ・ソレイユ初」という事実は永遠に残る


・「自分の代わりが存在する」というわけではない。過去にもアーティストの入れ替えはあったがそれぞれ違う個性を持っており、「代わり」というわけではない。

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こうして書き出すと、「自分の後任がヨーヨーアーティストに決まった」という事実そのものは全く変わっていないのですが、自分の中での受け止め方が変化し、ショックや悲しい感情が霧散していくのを感じました。


実際、以下に後任であるChih-Min Tuan氏の動画を貼りますが、私の演技とは全く違う構成になっています。





ちなみにこちらが私の演技。






堀さんが書いていらっしゃる、


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家庭内の不安、ほんのちょっと誰かにいわれた冷たい言葉、批判されるのではないかという恐怖や、自分自身への疑心暗鬼。そうしたものが、最初の一行を書き出す、仕事の取り掛かりを躓かせてしまうのです。根性がない、怠惰な人間だと思われるかもしれませんが、人の心にはそういう弱さがあって、そうそう都合よく強くはなれない瞬間もあるのです。
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この部分には同意しかありません。



毎日を幸せに過ごすうえで身体の健康はもちろん大事ですが、それと同じくらい、気持ちの健康は重要です。


そもそも不安を抱かない、ショックを受けない適度な鈍感さがあれば良いのでしょうが、あいにく私のようにそれを持ち合わせない人もいるので、こうした自分なりの対処法を持っておくと、毎日が少し楽になるのではないでしょうか。