月別アーカイブ / 2017年04月

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テクノロジーとエンターテイメントの融合。それは、現代的な「日本らしい表現」の一種です。

そして、その代名詞にもなりつつある集団がRhizomatiksさん。

昨今は演出振付家のMIKIKO先生との共同制作も多く、先日記事を書いたphosphereもRhizomatiks Researchさんが技術面を担当されていました。


そんなRhizomatiksさんが創立10周年を記念した展覧会を開催していると聞いて、早速足を運んできました。


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会場は、表参道のスパイラルガーデン。
過去のMOSAICやborderもスパイラルでの開催だったので、Rhizomatiksさんとは縁のある会場ですね。


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展示は主に3種類。

最も広くスペースを取っているのは、120枚のiPadによる過去の事例紹介です。

最近の有名な事例もあれば、会社としてのRhizomatiksさんが設立される前の貴重な映像資料もあって、このスペースだけでも数時間は見ていられるボリュームです。


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2つ目の大きな展示はこちら。

写真では見切れているのですが、写真右側にイスが置いてあって、そこへ球体と向かい合う形で腰かけ、用意されたVRゴーグルをかけて球体を見つめる展示です。

過去に同会場で開催されたborderの簡易版で、ゴーグル越しに球体や床面が変形する様を楽しむことが出来ます。


そして3つ目は写真が無いのですがこれが目玉で、過去のRhizomatiksさんの膨大なtry&errorが連続的に映像で流れています。

これがもう衝撃的な瞬間の連続で、「try&error」なんていう表現は生温いと感じるほど。見たら笑ってしまうけど、当事者だったらちょっと笑えないようなレベルのerrorも数多く登場します。


個人的には、とても勇気をもらえる映像でした。

最先端の素晴らしいテクノロジー演出を、責任の重い大舞台で成功させ続けているRhizomatiksさんですが、やはり成功の影にはこうした沢山の失敗があるのだなと、初めから全てを大成功させる人なんていない、みな一歩一歩を重ねて神がかった領域へ辿り着いているのだと、改めて実感させられます。


23日には齋藤精一さん、石橋素さん、真鍋大度さんらによるトークショーが開催されそちらも拝聴したのですが、やはりトーク内でもそうした一歩一歩を積み重ねてきたことや冷や汗をかくようなピンチもあったことをお聞き出来ました。

言い換えれば、初めは上手くいかなくても、失敗を糧に成長を重ねていけば、我々もいつかは大きな高みにも辿り着くことが出来る、ということなのでしょうね。


とても勉強になる、素晴らしい展示でした。

30日までの開催だそうなので、まだの方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか!

>> Rhizomatiks 10





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明日4月20日(木)に銀座にオープンする商業施設、「GINZA SIX(ギンザ シックス)」。

個人的に気になる店舗は、やはり5FのKURO GINZAさんでしょうか。

>> GINZA SIX | ギンザ シックス


さて、このGINZA SIXオープンを記念して作られたスペシャルムービーが話題となっています。




もう、言葉にならないくらい素晴らしいですよね。

最後に表示される「Where Luxury Begins」という言葉を表現しきった、ラグジュアリー感に満ち溢れた映像です。


メインキャストである椎名林檎さんとトータス松本さんに加え、今回も振付はMIKIKO先生。

椎名林檎さんとMIKIKO先生と言えば、こちらもリオのセレモニーのゴールデンタッグです。

MIKIKO先生の快進撃、どこまで続いてしまうのでしょうか…



AI時代に求められる仕事

MIKIKO先生の快進撃の一つの理由に、我々はAI時代の入り口に立っているという背景が挙げられるのではないかと思います。


いま世の中にある様々な仕事はAIに置き換えられていくと言われていますが、表現によるコミュニケーションは、やはり人間ならでは行為です。

ロボットによるダンスやCGアイドルによるパフォーマンスなどは日々進化していますし、VRやARといった技術により現実との境界はますます曖昧になっていくのだと思いますが、生身の人間が行う表現に対し視聴者側が抱く「共感」の強さは、これからも残っていくのではないでしょうか。

そして、そんな生身の人間が行う表現を洗練させ、テーマの伝達力を強化できる演出振付家であるMIKIKO先生が快進撃を続けるのは、必然でありとても自然なことだと思います。


「人間同士のコミュニケーション」という最大の娯楽を、とてもリッチな形で演出してくださるMIKIKO先生には、ただただ尊敬と感謝の念を抱くばかりです。

(border観賞の際にご挨拶させていただけたのは、本当に光栄だったな…)



というわけで、23日の情熱大陸は必見です


今週末23日(日)の23時より、情熱大陸でMIKIKO先生の特集が放送されます。

番組サイトによると「リオ五輪後のMIKIKOの半年間に密着」とのことで、もう期待しかありません。もちろん最速で録画予約しました。

必見です!!!

>> MIKIKO(演出振付家): 情熱大陸 - 毎日放送





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先週末の15日(土)、Rhizomatiks ResearchさんとELEVENPLAYさんのコラボレーション公演“phosphere”を観覧してきました。

>> Dance Installation at Gallery AaMo “phosphere” - Rhizomatiks


ELEVENPLAYさんは、恋ダンスやPerfumeさんの振付でも有名な演出振付家 MIKIKO先生が率いるダンスカンパニー。

ご存知の方も多いかと思いますが、両チームはリオオリンピックのフラッグハンドオーバーセレモニーでも大活躍されたゴールデンタッグでもあります。


実はこの両チームがタッグを組んだのは、リオが初めてというわけではありませんでした。

過去にも2014年3月のMOSAIC、2015年12月のborderなど幾度も共演されていて、最新テクノロジーによる演出と高精度なダンスパフォーマンスの相乗効果、独自表現を模索・追求してきました。




2014年3月「MOSAIC」。ドローンとの共演。




2015年12月「border」。AR世界で、ダンスパフォーマンスへ没入する体験。


私は個人的に音楽アーティストのPerfumeさんのファンで、彼女らのライブ演出を手掛けるMIKIKO先生やRhizomatiksさんの存在は以前から気になっており、上記の両公演も観覧していました。

(borderは各公演10名しか体験観覧できなかったので、チケットを取るのは本当に大変でした…)


そんな過去のMOSAICやborderと比べ、今回のphosphereが最も異なっていたと感じたのは、「順番が逆になった」ということでした。


小規模公演を実験の場として使っていたMOSAIC

3年前のMOSAICでは、上記映像にもあるドローンを使ったパフォーマンスが目玉演目として告知されていました。

しかし実際に観覧させていただいた当時の感想としては、「まだ実験段階なのかな?」という印象が拭えませんでした。(私個人の感想です)


誤解の無いように添えておくと、もちろん面白いんです。

ドローンと人間のパフォーマンスが融合するというのは前代未聞でしたし、その発想の奇抜さ、そして奇抜な発想を実現させてしまう技術力は凄まじいとしか言いようがありません。


ただ一方で、「ドローンと人間のパフォーマンスが融合」という”新たな表現方法の確立”には間違いなく成功していたのですが、”その方法を使ったエンターテイメント”として高次元にまで昇華されていたかと言うと、まだ実験中の部分もあったのではないか。

それが、当時の私が抱いた印象でした。

そして、そんな印象が確信に変わったのが、2年後の2016年に発表された「24 drones」でした。





同演目は日本でもミュージックステーションなどで披露されたので、ご覧になった方も多いかもしれません。

borderの時よりも音楽との親和性が高まり、「ドローンの振付」にもバリエーションが増えています。

TV番組で披露する=一般観衆でも楽しめる演出に進化した本作を見て、やはりborderは実験的位置づけだったのかな、との思いを強めました。


RhizomatiksさんやMIKIKOさんは、テクノロジーや舞台に携わる人にとっては有名ですが、3年前の時点では、そうでない一般層にまでは知名度は高くなかったのではないか。

それ故、舞台公演へ足を運ぶ人もアーリーアダプターが中心で、仮に実験段階であったとしても、新たな表現方法を作っていく過程そのものが、エンターテイメントとして成り立っていたのではないか。

そう感じました。



知名度の向上による転換

ところがリオ以降、RhizomatiksさんやMIKIKOさんのメディア露出は爆発的に増え、本来裏方であったはずの両チームの知名度が一気に上がっていきました。

おそらく今回のphosphereでは、RhizomatiksさんやMIKIKOさんを最近知った方、テクノロジーや舞台には普段あまり興味を抱いていない方々も足を運んでいたのではないでしょうか。

そして、そんな客層の変化を制作チームは予測していたのか、今回は順序が逆になっていたのです。


今回のphosphere、大まかな印象を一言で言うと、「リオで出来なかった表現を自由にやりきる」というものでした。




リオのフラッグハンドオーバーセレモニー、言わずもがな、素晴らしい、本当に素晴らしいパフォーマンスでした。

しかしこの場所は、国外且つ屋外の競技場という環境だけでなく、各関係者のブランディングなど数え切れないほどの制約があり、企画会議で上がった演出案の多くが見送られ、あるいはこの環境下で表現可能な範囲に落とし込まれていったであろうことは想像に難くありません。


今回のphosphereでは、リオで見送ってきた演出案の数々を、Rhizomatiks ResearchさんとMIKIKO先生が思う存分詰め込んで、ストレス無く表現しきっていた。

そんな印象を受けました。


すなわち、上記で述べた「順序が逆」と言うのは、ドローン演出については小規模公演を実験の場としマス向け発表で進化版を披露させていたのに対し、今回はマス向けの最たる機会であるリオで発表された演出がさらに進化した作品を、小規模公演の場で発表していた。

これが、私がphosphereを観覧して受けた感想の一つです。



これは言い換えれば、今後のRhizomatiks ResearchさんとELEVENPLAYさんの公演では、より一般の方も楽しみやすい作品、洗練された作品が披露される可能性が高い、ということではないかと思います。

なんて私得な、とても楽しみな展開になってきました…!


今のところ今回のphosphereは再演の予定は無いようですが、過去の公演ではある程度期間を空けた後に再演が決定した例もありましたので、そうした機会がありましたらぜひ一度多くの方々にご覧いただきたいです。

TVで観るセレモニーも素晴らしかったですが、生で観るパフォーマンス(しかも進化版)はまた格別ですよ!


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