今日は、地球史上、もっともダサいロゴマークをお届けしている吉本興業のお話だ。

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事務所や出版社やギャラリーやテレビとは、対等な立ち位置で会話できる状況を作っておかないと、悪条件を飲まないといけない場面が出てくる。まぁ、当然の話だ。

「良い時代にタレント活動させてもらっているなぁ」と思うのが、この部分で、もしこれが20年前であれば、「言うことを聞かないと干すぞ」的な文句で迫られた時に、太刀打ちできない。

しかし、まぁ、ご存知のとおり、表現者とお客さんはスマホを介してダイレクトに繋がれる時代になったので、全体重を事務所に載せるという"干される身体"に仕上げていない限りは、干しよう(干されよう)がない。

「お前、もうテレビに出れなくしてやるぞ!」と言われれば、「わかりました。じゃあ、自分でメディアを作ります。お世話になりました」で、話は終わり。
「ウチの会社から二度と出版できなくしてやる!」と言われれば、「かしこまりました。自費出版します」で終わりだ。
ちなみに『えんとつ町のプペル』は発売前に1万部を自分のサイトで売った。
その時、出版社は1ミリも介入していない。
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対等な立ち位置に自分を持っていく為に必要なのは「いつでも辞めますよ」というカードだ。
このカードを持っていないと、どうにもこうにもならない。

そんなこんなで、吉本興業先生と対等な立ち位置で会話(交渉)をするために、いつでも吉本興業を辞められる状況をせっせと作った。
「吉本興業を辞めたら、このラインの仕事が未来永劫入ってこなくなるか。だったら、そのライン上にある仕事に時間を割くのをやめて、アッチの方に手をつけてみるか…」といった感じで。
チェスやオセロといった盤ゲームがべラボーに得意で、まぁ、要領は同じだ。

世間の皆様が「○○(←番組名)で、あなたのことを見ないねぇ。オワコンだねぇ」と言ってこようが、○○は吉本興業を辞めた時に確実無くなる仕事なのだから、やればやるほど損失だ。費やした時間は二度と返ってこない。

『露出』をゴールに設定している世間の皆様とは、そもそもの目標設定が違うので、世間の声は無視無視無視。徹底的に無視。むーし!
無視無視タレント・キングコング西野を隠れ蓑にしながら、対等な立ち位置で会話できる環境作りを整え、エンヤコラ。
かくして『いつでも吉本興業を辞められる芸人』が完成した。

この記事がネットニュースになる頃には、文脈を切りとられ、『キンコン西野、「いつでも吉本を辞める!」』というタイトルになり、ネットリテラシーが死滅しているハナクソ虫どもは、その記事を鵜呑みにすることになるだろうが、くれぐれも勘違いして欲しくないのが、僕は吉本興業に不満があって、吉本興業を辞めたい人間ではない。

吉本興業と対等な立ち位置で会話をする為に、「いつでも辞める」というジョーカーを作ったわけだ。

さて、

今回は、そんな『いつでも吉本興業を辞められる芸人』が、凄まじくフラットに、吉本興業を分析してみることにする。


話を始める前に、吉本興業と吉本タレントの関係を整理しておく。
ここの理解がフニャフニャしていると、話がややこしくなるので。

ときどき、「マネージャーが仕事をとってきてくれない!」とボヤき、やたら同意を求めてくる芸人さんがいるが、それに関しては、僕は会社側を支持する。
吉本タレントが所属(?)しているのは、厳密に言うと、吉本興業ではなく、吉本クリエイティブエージェンシーで、吉本クリエイティブエージェンシーの業務内容は、その名のとおりエージェント業だ。
つまり、芸能事務所などではなく、仲介業者…もっと分かりやすくいうと代理店だ。

かの芸人の言い分は、「電通の社員が俺の仕事をとってこねえ!っざけんな!」に近い奇妙さがある。

仕事なんぞ、自分で取ってくるものだ。
そして、吉本クリエイティブエージェンシーが取ってきた仕事に関しては取り分を分け分けすればいい。
個人と代理店の関係は、そういうもんだ。

この時、話をややこしくしているのが『所属』という言葉だ。
当たり前のように「吉本所属」「弊社所属のタレント…」という言葉が飛び交っているが、吉本興業と"いわゆる吉本芸人"は、契約書を交わしていない。
判子など押していないのだ。
つまり、所属でも何でもなくて、ただの「お得意様」というわけだ。

なので、活動を制限する権利なんぞ基本的には吉本にはないのだが、この『所属』というデタラメな言葉が飛び交っているせいで、いわゆる吉本芸人は他で仕事をしちゃいけない雰囲気になり、自主規制をかけてしまっている。
「他所で仕事をしちゃいけないわ、会社が仕事を取ってきてくれないわ」で不満が爆発するのだろう。

この問題の責任は、覚悟をもって会社と話し合わない自分にある。  

普段、飲んだくれている西野先生だが、実はこの辺りはキチンとしていて、会社がバカな条件を焚き付けてきた時は、「オッケーっす。まず、僕達は契約していないですよね?『はい』か『いいえ』でお答えください。あと、この会話、録音させてくださいね…」と、鬼の理詰めをスタートさせる。

自分一人の生活なら、べつに何でもいいが、僕はプロジェクトによっては数十人のスタッフさんのお給料を支払う立場にあるので、ここだけはキチンと話をする。

吉本興業と吉本タレントの関係性は、なんとなくご理解いただけただろうか?

つーか、長くなったので、2回に分けるとする。

後半へ続く!

公式LINEをやっとります。
『キングコング西野』で検索してみてください。

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