月別アーカイブ / 2017年01月

日本文化の玄関たる『京都』の、そのド真ん中にそびえ立つ『京都駅』が分かり例だと思うけれど、コンクリむきだし&全面ガラス張りで、"90年代の近代的"や"無国籍"をやっちゃっているもんだから、もちろん外国人観光客は完全にスルー。
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「こんな感じの駅は、ワタシの地元にもあるダヨ」と、せっかくの日本の玄関口が日本の顔として機能していないわけだ。
京都駅を宮大工さんが作って、旧国鉄の大社駅の超巨大版になっていたら、世界中に広まっていただろうなぁと京都駅を通る度、毎度思う。
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「グローバル化だー!」
とジジイが叫んで久しいが、これだけITインフラが整うと、外に向かうよりも、内に向かった方が、てっとり早い。
わざわざ海の外に持ち出さなくても、持ち帰ってもらったらいいんだもん。
そうなってくると、海外の人達が"自国に持ち帰りたくなるような日本"が好ましい。

だからといって、侍チョンマゲ、手裏剣、えいヤーを再現しろという話ではなく、日本の歴史の文脈を、上手く利用して欲しいなぁと36歳の中年は思うのである。
たとえば、瓦屋根の京都駅に新幹線が入っていくような、日本にしか作ることができないそんな景色を。

そういえば、同じ理由で、以前、遊び半分で東京五輪のエンブレムを作ってみたが、あれは結構、気に入っている。
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4枚の羽+胴体(=五大陸)が力を合わせて一つになることで飛ぶことができる蝶をデザインしてみた。羽の柄は江戸漆器である。
(※詳しくはキンコン西野のInstagramまで)


話を戻します。

グローバル化という視点で見た時に、的に世界と接触できている日本のエンタメは、まぁアニメもそうなのかもしれないこれど、その他は江戸時代に発展したものが多い。

歌舞伎や浮世絵や春画の海外の反応は本当に良くて、
家にある上方浮世絵の本をあらためて読み返してみると、たとえば着物の色の合わせ方一つとっても、今じゃ考えられない。
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赤に青と緑を合わせて、柄を二つぐらいブチ込んで、それでいてカッコイイ。
サプールもビックリである。
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江戸時代に外の意見が入ってきていたら、こうはならなかっただろうな、と思う。

何が言いたいかというと、
極端な文化を育むには集中して内側に向くことができる一種の鎖国性が必要で、そして、そこで育まれたものは主体的に外の世界と接触できるものになりうるということ。

これを受けて身近な話をする。

SNSをどのように使い分けるか、ここがものすごく重要だと僕は思っていて、とりあえずTwitterは辞めた。
議論を生み、拡散させる為の装置として、今もインフォメーションとして残しているけれど、
あくまでそれは完成したものを広める為のものであり、いろんな人の意見が入ってきてしまうTwitterは『ゼロ→1』の作業は不向きで、極端なモノが生まれないと判断した。

自分が考えていることはFacebookや、このブログに書くとして、核となる部分、つまり『ゼロ→1』の作業は、たとえば「青色に赤色を合わせるのは変だよ」といった外の声が一切入ってこない、外の声が一切反映されない、超クローズドな鎖国空間でやろうと思って、オンラインサロンを始めた。

ちなみに、『えんとつ町のプペル』の無料公開は、このオンラインサロンの中で決めた。
それぞれの立場があるので賛否両論あっていいと思うけれど、少なくともオンラインサロンの中では満場一致でGO!だったのだ。
極端で面白いと思った。


僕はこのスタイルにしてからの方が活動しやすくなったんだけど、皆はどうやって使い分けているのかな?
人の意見を聞くというのは大切なことだけれど、一方で、人の意見を聞きすぎた結果が『京都駅』だから、考えもんだよね。

 


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昨日終了した『えんとつ町のプペル展in神戸』は、最終的には入場4時間待ち。
入場待ちの列は隣駅まで続いていたそうだ。

なんと案内看板を出しておらず(これには驚いた!)、つい数日前までは閑古鳥が鳴いていたので、届けることの大切さを知る良いケースだったと思う。
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「たくさんのお客様にお越しいただき、本当にありがたい」という気持ちと、同時に、
「この寒空の下、4時間も待たせてしまった…」という申し訳ない気持ちがある。

ありがとうございます。ごめんなさい。
 

近い将来、
過去作が全て展示してあり、ステージなんかもあり、何よりも、雨風がしのげる広いロビーのある美術館を作りたいな。いや、絶対に作る。
まるでテーマパークのような。
子供は入場無料。


もう一つ、忘れないうちに、ここに書いておく。

賛否両論あった絵本の無料化の件だけど、僕はWeb上の絵本は無料にした方が、
お客さんにとっても、
クリエイターさんにとっても、
業界にとってもプラスだと考えているので、"僕の作品にかぎり"無料化は進めるつもり。
近い将来、
Web上に僕の絵本全作品が全ページ無料で読める図書館を作ろうと思う。

キチンと作品を作って、
キチンと届ける仕組みを作って、
作品をベースにした体験を作る。
今年はこれを徹底的にやる。

備忘録でございました。



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学園祭で取り憑かれたように張り切るヤツっていたじゃないですか?
しまいにゃ、「皆、ちゃんとやろーよ!」と泣き叫ぶヤツ。

それに対して、「うるせーな。もっと上手くやれよ」と言いながら渋々参加するヤツもいて、張り切るヤツをイジることでボジションを獲得するヤツもいて、
学校の教室というのは、だいたい、その3つの層で構成されていたと思う。

学校を出て、社会に入っても、まぁ、だいたいそんな感じ。
ただ、やっぱり年齢を重ねてくると、あの日、文化祭で取り憑かれたように張り切っていたヤツの重要性が見えてくる。

今でも、よくあるんです。

学園祭に行くと、学園祭で張り切るヤツの集大成たる『学園祭実行委員』の子達が、楽屋まで案内してくれたり、ステージまで案内してくれたり。
トランシーバーをSEKAI NO OWARIみたいに持って、常に息を切らせながら、「キンコンさんのフォローはコッチでやる!舞台のセッティングはB班、頼む!」と踊る大捜査線。
楽屋を出てエレベーターまでの2~3メートルを猛ダッシュ。
エレベーターのボタンを押すだけでゼエゼエと肩で息をしている。
無駄な動きの多いこと、多いこと。

全ての生命体の中で最も燃費の悪い生き物は『学園祭実行委員の皆さん』で間違いないのだけれど、しかし、この人達をイジることが自分のボジションを獲得する上では最も簡単な方法で、もっと言うと、この人達がいないと「イジる」という行為も生まれない。
つまり、誰も、そして何も前に進まない。

そう考えると、途端、学園祭で張り切るヤツが愛しく見えてきて、『情熱大陸』の小栗旬君ばりにフラフラになりながら茶を注いでくださる学園祭実行委員さんを抱きしめたくなる。

そして、「リア充、死ね」という低カロリーでボジションを獲得しようとするスタンスが、みっともなく、なにより古臭く見えてくる。
まるで体制に噛みついているようで、その実、自分達が多数派だから。
教室の時代から、ずっとそう。
権力は常に「イジる側」が握っている。

だから、応援したくなるんだよね。
ポスト・松岡修造みたいな人を。
特に今の時代、圧倒的に弱いから。

コミュニティーに疑問を感じて単独で外に飛び出した人や、
船底に穴が空いていることに目を向けて「このままじゃヤバイって!」と叫び、周りから白い目でみられている人。
個人的には、そういう感じの、立場の弱い人を応援したくなる。
「大丈夫!」と言いたくなる。

ね、この「大丈夫!」は、もしかしたら10代や20代の頃は大丈夫だという確信を持っていないのに言っていたかもしれないけれど、30代後半に差し掛かってくると、心の底から大丈夫だと思えるんだよね。

ここからは『効率』の話ね。

行動する人が大丈夫な理由は、
才能は経験値でしかないから、どれだけ器用に立ち回っている人なんかよりも、有無も言わずに突撃していって、
成功したり、
失敗したり、
立て直したり、
恥をかいたり…
そんな経験を積んでいる人の方が、おどろくほど明確に、僕の年齢あたりから力を持ちだすから。
これは、元・ヤンキーの強さと一緒。

10代20代は『センス』という得体の知れないもので誤魔化し乗りきることができるかもしれないけれど、30代も後半に差し掛かってくると圧倒的に『経験』がモノを言う。
失敗経験がなく、立て直し力が備わっていない人は、まず前例を探し、判断に遅れが出る。
そこで、どんどんどんどん差がひらいてくる。

どれだけ御託を並べようが、
「ところで、お前は何ができるの?」
という質問に即答できないヤツは、ちと厳しい。


何かに挑むとき、
まわりの連中は、コチラの人生の責任を取ってくれるわけでもないのに本当に好き勝手なことを言う。
後ろ指もさされる。
しかし、成功や失敗を積んでいることが、果ては才能になるのだから、もうアクセルを踏んだ時点で大丈夫。
学園祭で取り憑かれるように張り切るヤツは大丈夫。
それらの挑戦はズームで見た時には効率は悪いけど、ロングショットで見たときに圧倒的に効率が良い。
だから、頑張ってね。僕は肯定します。


すっかりオジサンになっちまったなぁと思う朝です(^-^)




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