先日出演したイベントで登壇者の方に「メンヘラでしょ。リスカしてそう」って言われて衝撃。一回もやったことないのになんでそんなこと人前で言われなきゃなんないんだと思いつつ、それ言ってる人が元名古屋市長河村たかしにクリソツな味のある名古屋訛りのイントネーションでなんか憎めねえと思ってたらそう飲んでもないのに雰囲気でベロベロに酔っぱらい「口説かれエピソード」を聞かれてしょうもないいらんこと言ってしまった すいません ほんと誰も悪くないんで勘弁してください どうもすいませんでした



そもそも「メンヘラ」って古い概念というか、語感や印象からして時代に応じたアップデートが施されておらんというか、2016年からするとどうも周回遅れって感じなので使いどころなくねえ?って思ってたけどオールドスタイルな、クラシカルな由緒正しき「メンタルヘルラー」のような方が未だに生息しているらしい。そんなちょっとクラッシックなレッテルを未だに貼られ続けて止まない人種が根絶はしていないみたいでちょっと気になったので「メンヘル」関係の blogとかを幾つか読んでみたらなんとなく時勢とメンヘラについて見えてくるところがあったので、記す。

(私の個人的印象なので、正確な記述ではない)



まずメンヘラの定義については


⑴人間関係を築く上で


「何らかの形で可視化された心の傷」


を他者からの承認を得る手段として積極的、もしくは受動的ではあるが意図的に継続して用いる



⑵心の傷を可視化する手段として一定の様式に沿った手法を用いる

(一定の様式=向精神薬の服用、リストカット、精神の閉塞をテーマとする独自性のないポエムなど)



の2点を満たす人物



とする。






そもそもなんで死語っぽいムードが「メンヘラ」とかいうワードからしてくるかというと、やはり時勢とのヴァイブス、これがさほどない。



なぜ時代に即さないかというと、




「メンヘラ」の様式がこれはもう、2016年においては申し分なくコスパが悪い。コンテンツ性が低い。


なんでかというと、リアルに景気悪くて実際に食えてない人間が多数いる前で心の傷を具現化されても「うるせえな」「だからなんだ」となるし、普通にそれどころじゃない。


やはりある程度「フツーの生活」っていうものが飽和したどんより薄曇りのような空気感でないと難しい。オウム真理教とか流行ってた時代は社会不安への同調みたいなものの断面を鮮やかに浮かび上がらせる明確な傷口として機能したかも知れないが、いかんせん時代が悪い。何かプラスアルファーの要素、もしくは表現の独自性があればまだしも、リスカ一本では厳しいといった風潮。独居老人の死などの方がよほどリアリティーあるし勝てないと思う。


インターネット、iphoneの普及によって様式のイメージも徹底的に普及したので、草間彌生クラスのマジの凄みがないと人の心を動かすには至らないし、わざわざ好き好んで傷口の断面を見せつけなくてもそもそも世の中が傷口の断面まみれでもう地獄がありありと目に見えてぶら下がっているような状態だからリスカの画像とかは背景と情報の内容がかぶっちゃって逆効果。語感の「若干メルヘンっぽいファンシーな現実逃避的雰囲気」もこうも地獄の感が露呈してしまうともはや今更ムードである。


心の傷心の傷ってそんなもの生きていりゃあ誰でも必ずあるので旧態依然とした表現方法はそろそろやめてアップデートしよう。





私が思うに、地獄にはマジモンのPOPが似合うよ。