IMG_20170420_125815_750.jpg
最近、SNSを見ているとベテランリーファーの方まで珊瑚水槽の調子を落とされている記事を目にします。と言う私も120と玄関の55 水槽は今年の一月に添加剤の実験の失敗で調子を崩し、90の嫁さん水槽も先月に底砂を全換えしてサンプ嫌気スポンジから外部式嫌気スポンジに変更したばかりなので調子を少し落としています。

1500の魚水槽の方はここ数年安定し白点知らずの状態をキープしていますが珊瑚水槽はそんなに甘くはないでしょう。しかし外部フィルターを使ったゼニナイヨsystemや底面噴き出し式のゼニナイヨの水槽の方は1年くらいノントラブルでしたのでそれは半強制濾過の恩恵ではないかと思っています。

添加剤やsystemをプロデュースする立場なのでテストの際に生体の調子を落とす事には慣れっこです。その経験を生かしてべっぴん珊瑚公式LINE@でアドバイザーをさせて頂いていますので今回は調子を揚げるノウハウを書いてみたいと思います。(後半は後日、べっぴん珊瑚公式LINE@にて配信)

水槽をセットまたはリセットするとバクテリアの熟成不足により大なり小なり生体の調子を落とします。小ならラッキーって感じ。水槽立ち上げ初期の状態はアンモニアの処理が甘くスキマーと換水に頼らざる得ません。ただ繁盛な換水は一時しのぎでありバクテリアが減る事で立ち上がりは遅くなります。

水槽を新規にセットするとまだ生体も少ないので日に日にバクテリアが増えて調子は揚がって来ます。ところがリセットの場合は初めから生体がMAXになっている事がありバクテリアの処理能力が追い付きません。つまりアンモニアの処理が十分に出来なくて魚が白点病に掛かりやすくなります。それは魚専用の強制濾過systemでも同じ事です。

そのアンモニアも数週間経てば亜硝酸に変わります。珊瑚はアンモニアと亜硝酸の過多に限り平気なので魚だけ中毒やストレスの被害になります。水槽立ち上げて1ヶ月も経てばアンモニアも亜硝酸も消え魚は元気になりますが猛烈な硝酸塩とリン酸に襲われ栄養塩により珊瑚は色落ちして調子を崩します。これは水槽立ち上げ直ぐに珊瑚を買い漁るのも同じです。

栄養塩過多になるとバクテリアや炭素源を慌てて増量したくなりますが基本的に規定量を超えるような添加は厳禁です。嫌気バクテリアやポリリン酸(PAO細菌)が少ない環境では消費されずに残った炭素源が毒になるからです。栄養塩を急激に下げたい場合は炭素源のすっぴんは増やさずに嫌気バクテリアである土壌バクテリアの添加量を増やして下さい。

まず珊瑚の調子が悪い場合、症状により対処が異なりますので個別に説明と対用法を説明させて頂きます。

□A-ポリプが咲いているのに珊瑚が色落ちして根から白化する。栄養塩は出ていて調子悪い。

□B-ポリプが咲かない。珊瑚の先端は白くて綺麗。でもトゲサンゴとか先端部分が剥げて藻が付く。

□C-いつも珊瑚を購入して2週間は調子良いのにそれからポリプが咲かなくなり弱って来る。

□D-T5の灯具でポリプも良く咲いて色揚がりと成長もしているのに数ヵ月後、珊瑚の色が薄くなり白化する。
--------

原因と対策を私の経験と照らし合わせて書いて見ます。

□Aの場合、原因の多くは水槽立ち上げ前に既に生体が多くアンモニアが増えている状態でしょう。初めは珊瑚の調子良くなるのですが水槽が立ち上がる時期に珊瑚の調子が落ちます。

対策は嫌気領域をしっかりと作り脱窒systemを取り入れる事と白化した珊瑚を廃棄して栄養塩が減るまで暫く生体を買い足さないようにします。

□Bの場合、多くはLEDの調整が出来ていないと思います。UVが強過ぎたり散光にうまくなっていなかったりしてライトが強いのが原因の恐れがあります。モンモリロナイトなどゼオライトの入れ過ぎもこうなります。べっぴん珊瑚のOG-1を入れ過ぎるとポリプは良く咲くのに褐虫藻だけが逃げてパステルになり弱ります。

対策はライトの調整を見直す事です。LEDの場合はフル点灯する時間を4時間程度に抑えて後の時間は40から70%の出力で調整させると宜しいかと。ライトのメーカーの種類により設定は異なるのでそこが難しいですね。

□Cの場合、原因の多くはウェーブポリプの水流が強過ぎるまたは当て方が悪いのが原因ではないでしょうか。対策としては珊瑚の置場所を変えたら咲き始めたとかポンプを一台減らしたら咲き出す事柄あります。特にレイアウトがシンプルな方は気を付けて下さい。ウスエダとか水流が苦手な珊瑚もありますから。

□Dの場合、添加剤が合わない又は少ないのが原因でしょう。蛍光灯は波長が足りないのでポンプを咲かせて給餌行為を行います。それがポンプ食化の原点ですから。アミノ酸や珊瑚フードや鉄分やヨウ素などミネラルが不足すると餓死します。まるで電池切れみたいに白化します。T5は添加を多目にして高性能LEDの場合は添加を少な目にすると良いでしょう

珊瑚水槽の調子が悪くなると基本的には小まめに換水させてパラメーターのリセットを行いバクテリア剤やライブロックの交換又は天然海水を使って生物層もリセットを行います。レイアウトや珊瑚には触れずに生体の追加も厳禁です。

ただし現在、栄養塩が出て褐虫藻が原因で調子落ちている場合は炭素源(すっぴん)はそのまま続けてバクテリアの素(土壌バクテリア)もそのまま添加を続けます。添加を止めると更に栄養塩が増えてバクテリアのバランスも狂い崩壊しやすくなりますから。鉄分の添加もリン酸を落とすのに有効で、生体の免疫力を付けるためにヨウ素の添加も有効でしょう。当然、色揚げ剤系の添加剤はストップします。

リセットしても立ち上がる様子が見られなければ早めにsystem変更して再リセット。成功するまでリセットを繰り返します。逆に栄養塩も出なく調子が揚がりそうなら我慢。何もかも我慢し少量換水をしてスキマーや苔掃除などメンテナンスだけ行い水質検査に徹底します