コーン型のスキマーは効率が良い」と誤解ている方が居られましたので今回説明させて頂きます。

車の排気量が上がるほど馬力が上がり速度も出るのと同じで(liter換算馬力の法則)スキマーもサイズが大きくポンプの出力も高くなるほど処理能力が高くなります。当たり前ですね。

大きなポンプを搭載するのにはスキマーの容量(体積)が必要になり、また泡の滞留時間を稼ぐ為に高さも必要です。円柱型のスキマーはチャンバーとネックとカップが縦に積まれる構造ですがコーン型のスキマーはネックをチャンバーとカップに一体化させています。

水槽は大きくなってもキャビネットの高さは変わらないので背の高いスキマーは設置に不便なんですよね。あのカッコ良いコーン形のデザインは背(h)を抑える為に考案されたのです。

ならコーン形のスキマーは円柱型よりも効率が良いのか?円錐の体積は底面積(半径x半径xπ)x高に対してコーン形の円錐の体積は積(半径x半径xπ)x高x1/3です。つまりコーン型は体積が少なくポンプも弱くなる=作業能率が下がるって事になります。おいおいコーン型は駄目じゃん?

そこで総本家のバブルキング(Royal Exclusiv)は考えました。円錐は高さを変えずして底面積を二倍にすると体積も二倍になる法則を。ただの円錐形ではなく底を広げたスライム型にする事で容量を二倍にしました。このスライム型には欠点があり表面積が増えた分、泡の均一化が難しくなりその対策にバブルプレートが出来たのです。なので他社までコーン型のスキマーにはバブルプレートが付つようになりましたよね。



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円柱型 DC-SⅡ 800R 珊瑚適応水量300L 高586 幅240 奥190

コーン型 DC-XⅡ 1000R  珊瑚適応水量300L 高538 幅265 奥195


私が愛用しているリーフオクトパスのDCシリーズですがコーン型は高さが低くサンプに収まりやすくなっています。その変わり体積が減った事が仇となり泡戻りが多いです。底面積をバブルキング並みに広げると体積が増え泡戻りはなかったでしょう。またコーン型は見た目がエレガントなのでサンプを美しく演出するのに重要です。機能的に満足しているリーフオクトパスですが廃盤になっているそうです。

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Lssさんで扱われているバブルキングですが容量を増やす為に寸胴ですよね。これが背を抑えた究極のスキマーで最早芸術レベルでしょう。ネックをカップ内に収めるのがバブルキングの特徴です。


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SEA-HOGのスキマーは円柱型なので同サイズのコーン型のスキマーよりも作業能率が高い事になります。このサイズでコーン型にすると間違いなく泡戻りが増え出力も落とさなくてはなりません。つまりコーン型は出力に規制がかかるので能率に部が悪い。

SEA-HOGのスキマーはネックがカップと合体して高さを抑えています。カップが大きくなるので排水バルブが付属されているのでしょう。元々このアイデアはバルブキングの物ですが。そのクラシカルなデザインに赤白のカラーを纏う事で絶妙なバランスが取れてカッコ良くも見えます。

ではスキマーはハイパワーでないと珊瑚は上手く飼えないのか?

実はゼオビットのマニュアル(本国)にはハイパワーなスピンホイール式のスキマーは使用に的さないと記載されています。(自社製品の負荷吸引式を推薦)ゼオビットはゼオライトのポンピングによる剥離されたバクテリアを餌に使いアミノ酸(Amino Acid)や珊瑚フード(Coral Vitalizer)の添加は控え目です。そこにハイパワーなスキマーを使うと有機が失われ珊瑚がパステル越えて餓死してしまうのです。

べっぴん珊瑚はアミノ酸や珊瑚フードを過度に使用するので(モンモリのポンピングによるバクテリアの剥離は餌とは考えない)ハイパワーなスキマーで残りの有機物や老廃物を回収させる必要があります。回収率が良いので黄ばみ(フミン酸)が少なくゼオビットのようにカーボン(活性炭)を必要としません。

R2Rではべっぴん珊瑚を和製ゼオビットだと呼ばれますが上記の理由で考え方はかなり異なります。私はべっぴん珊瑚やゼニナイヨを考案するシステム屋なので感覚に頼らず理論で飼育します。今回はコーン型のスキマーの能力に関して書きましたので異論、反論等がありましたら荒れると嫌なのでJUNコーポレーションさんのブログのコメント欄に投稿をお願いします(笑)