10月に入ってからガチめの筋トレを始めました。
この脆弱な肉体を今のうちにどうにかしなければ、非力インドアのまま一生を過ごすことになるという危機感から。

あと完全なステレオタイプですけど、スポ根の人って心も健全なイメージ。
ストレス耐性があるというか…大会前のプレッシャーとかにも打ち勝つ訳ですから。

現状で割とメンタルタフな私が更に図太い根性を手に入れて何になるのかなという点は置いといて、とにかく心身共に健康であることは大切ですよね。

ダイエット目的ではないので食事は普段と全く変わらないのですが、筋トレ始めてから数日で下半身の見た目に変化がありました。お腹まわりも引き締まって内臓が上がったような感じです。良い感じ。

それで、筋肉に詳しい知人からスポーツジムの招待券を頂いたので行ってみたんです。
夏ごろからプールには通っていましたが、ジムは初めて。

しかも、かなり本気の人達が通うタイプのジムです。

腹筋も割れてない私が行って良い場所なのでしょうか。

まあどうなっても恥は一瞬(必殺、何でも10年スパンで考えるの術)だ、と飛び込んでみました。

たくさん機材が並んでいましたが、使い方を知っていたのは3種類くらいでした。
バイクとランニングマシンとダンベルくらい。

でもどうなっても恥は(以下略)なので、とりあえず謎のハンドル付き椅子に座ってみました。

おそらく、それは腕とか肩の筋肉を鍛えるマシンだったのかなと思います。
左右に開いたハンドルを中央に引き寄せるやつです。

なんとなく見たことありはします。

でも、微妙に知ってるやつと違う。

ハンドル部分、両方のウイング部分?みたいな所が上下するタイプでした。

つまりハンドルを握ったまま鳥みたいに羽ばたけるってことです、バサバサと。

何だこの上下稼働は!?この動き必要か?!

心の中では絶叫していましたが、周囲の筋肉玄人たちに気付かれてはいけないと思い、すました顔でハンドルを握りました。
テレビで見たように肘を曲げた体の側面に付け、そして中心へとハンドルを寄せるように……

「む”んっっ」
「む”んっっ」ハァハァ
「む”んっっ」

……ハァハァハァハァ……

何だコレ!!

やたらと力がいるよ!?

数回しか動かしていないのに私の肩は悲鳴をあげていました。
このフロアに居る人、みんな涼しい顔してこんなマシン動かしてんの?!超人なの?!

その時、一人で焦る私の側に一人の女性トレーナーが近づいて来ました。

「両手をピンと伸ばして下さいね」


なんと!!肘は伸ばすんだった!

よくボクシングの映画とかで「脇しめろ~!」とか言ってるからさあ!!
コーチが怒鳴ってるシーンあるからさあ!!
脇は閉めるのが基本みたいなとこあるからさあ!!

まさかあんなに悠々と両手を広げて脇ガラ空きで筋トレするとは思いませんでした。
ほんと部屋に籠って映画ばっか見てるからですね。
先入観に邪魔されてばっかりだ!

アドバイスの通りに肘を伸ばしてハンドルを持つと調度良い抵抗と共にダンベルが持ち上がったのでした。
支点・力点・作用点の神秘。

色々と分からないことはあったものの、恥は(以下略)を用いることによって全ての局面を切り抜け、ジムの仕上げにはジャグジーとサウナで良い汗流して帰りました。
満足です。

私がへなちょこトレーニングをしている間、周囲の玄人達はマシンの持てる最大負荷を掛けて肉体を虐め抜いていました。
上腕二頭筋と会話してる人も居た。聞こえるんだろな、筋肉の叫びが。
女性もたくさん居ました。みんなふくらはぎが美味しそう。


療養期間に入って喉のことだけ考えていても埒があかないと思っていたこともあり、今回のジム体験はとても良い経験でした。

このまま運動も続けていけば、冷え性とかいろんなものもついでに治るだろうという期待も込めて筋トレします。

みなさんもスポーツの秋を楽しんで。

P.S 写真はTHE MODSの野音ライブに伺ったときのもの。めちゃくちゃカッコよかった。
ステージに下がっている幕は漫画家の高橋ツトムさんの作品です!

 IMG_1685

「それはまるで繭のように私を包んで育むもの」

骨という曲の2番に登場する歌詞です。

私を取り巻いているもろもろに育まれて、黒木渚は出来上がりました。

「性別や国籍やあるいは肌の色」というカテゴリのみならず、生活環境、日々の出来事などに影響されながら、
「その人」が形成されていくのだと思います。

それら私を包んでいる「繭」のひとつ「おばあちゃん」。

私は度々、自分がおばあちゃん子であることを公言していますが、彼女の存在はとてつもなく大きい。
私の感性を引き出し、豊かにしてくれた最初の人物だと思っています。

初孫だった私を「きんきんちゃん」(←たぶん、宝物みたいに大事な子という意味)と呼んで溺愛し、
今では黒木渚の一番のファンとして応援してくれています。

今年米寿を迎えましたが、びっくりするほど元気で、毎朝3時とか4時くらいに起床しては、
家の掃除やご飯の支度、庭の手入れをこなしてしまうスーパーおばあちゃんなのです。

私が帰省すると知ると、家中のフローリングにワックスをかけピカピカに磨き上げる88歳。
木蓮の枝を手入れする為に、脚立に登って剪定する88歳。
孫のワンマンを見る為に、福岡のライブハウスまで遠征する88歳。


超人的なおばあちゃんに慣れ過ぎているため、一般的なおばあちゃん像がよく分からなくなっています。

そんなおばあちゃんが私にどう影響を与えたのかというと、話は幼少期にさかのぼります。

当時からインドアだった私は、お絵描きやままごと、お裁縫みたいに家の中でする遊びが大好きで、
そこにおばあちゃんを付き合わせることもしばしば。

当然かも知れませんが、おばあちゃんは何をやっても私より上手で、
隣にいる私は見よう見まねでその手つきを真似したものです。

例えば、私が木の絵を描いていたとします。
私の絵は平面的だし、何だか全然木に見えない。

そうすると、おばあちゃんは「コツ」や「ヒント」みたいなものをまず私に伝えてくれます。
それを受けて私がもう一度絵を描き始めます。

なかなか良くなって来たよ!と盛大に褒めながら、おばあちゃんも隣で木を描き始めます。

「ほほう!そういうことか!」
お手本を見て、どのようにコツを生かすかということを体感した私はもう一度木を描く。
それを見て、「まあーすごい!大胆で素敵な木が描けたねえ!」
と私を褒め殺すおばあちゃん。

そして、コツを得た後は、自分の好きなようにアレンジしていく大切さも教えてくれました。
私がどんなに珍妙な表現を繰り広げたとしても、「それでいい」「もっとやれ」と応援してくれたのです。

今思えば、あの時期に表現する楽しさを学びました。
自分が良いと思ったものを好きにアウトプットすることって気持ちがよいものなんだな、と感じていたし、
自分の世界を持つことは素敵なことだと知りました。

それから、昔話もすごく好きです。これは今も実家に帰って話すときによく思うことなんですが、
おばあちゃんの話は、リアルなディティール部分と幻想的な語り部分のバランスが絶妙。

おばあちゃんが少女だった時代の話など聞いていると、「その時代に産まれたかったなあ」とか
「私もそんな体験できるかな」、とワクワクしてしまうのです。

これは、単純に「○○年前に、どこどこで、どんな出来事がありました」という年表のような語り口ではなく、
物語の合間に「私はそのとき○○を感じた」とか「まるで○○のように豪華だったとか」
おばあちゃん独自の詩的な表現や比喩が織り込まれているからだと思います。

お話の中にぐんぐん引き込まれていく感じは、大人になった今でも興奮します。

私が東京に来てからは顔を見る機会も減っていますが、
何だか張り合いがなくなった時や、創作のヒントが欲しい時、これで良いのか?と迷いが生まれた時など、
時々おばあちゃんと長電話しています。

ちなみに私の音源を聞きまくっているおばあちゃんは、
CD音源で演奏していたメンバーと、ワンマンライブで演奏していたメンバーが違うことなどもすぐに気付きます。
そして髭のベース宮川さんのファンです。

このブログを書き始める前にもおばあちゃんと電話したのですが、突然、

「私のお葬式の時にはね〜」

と言い始めました。
私はおばあちゃんのことを鉄人だと思っているので、彼女の口から「葬式」というワードが出たことを
なんだか切なく思いました。もしかして、どこか体に不調などあって気弱になっているんじゃないか、とか。

すると、

「先に言っとこうと思うけど、音楽葬にしてね。それでクライマックスの時になったら、
なーちゃんが出て来て「骨」を歌ったら満点!はははははは!」

と斬新な葬式プランを提案されました。
近所のおばあちゃん友達にも「それ最高」と絶賛されたプランとのことで、かなり盛り上がっていました。

私はなんだか切ないような可笑しいような絶妙な心境でしたが、
最期に聞きたい音楽だと言ってくれたことがとても嬉しかった。

そして、かく言う私も自分の出棺のときは爆音で「骨」を流してもらって陽気に旅立ちたいと考えていたので、
「やっぱ家系だなー」と思いました。

ちなみに、おばあちゃんランキングは、

アップテンポランキング1位「テーマ」
アルバムランキング1位「自由律」

だそうです。

 

みなさんこんにちは。

暑くて萎えますが、最近は小説の資料集めのために地蔵郡を見に行ったり、超合金ロボの起源について調べたり…と活発に過ごしている私です。

 IMG_0946

2016年の夏が、こんなに地蔵と深く関わる夏になるとは思いませんでした。
都会の住宅街などでも、注意して見てみると結構地蔵や祠があったりします。
現代でも身近な存在なんですね、お地蔵さん。

小説のためでなければ、私もここまで地蔵に注目したり詳細を調べることもなかったと思いますが、やり始めると面白い。
それぞれの地蔵に役割というか専門分野みたいなものがあるみたいですよ。
イボを取ってくれる、とか眼病を治してくれる、とか、絶縁したい人との縁切りを手伝ってくれるとか。

ということは、例えば私が、「喉を良くしてください」とお願いしたところで、地蔵サイドとしては「え、無理無理!ワシ、とげ抜き専門の地蔵やし。他の地蔵当たって!」みたいなことを思ってたりするのかなあ…とか妄想して楽しんでいます。


喉のリハビリもようやく1週間が経ちました。

ストローを使ってブクブクと水を吹く「ブローイング」というトレーニング、
首・肩まわりの筋肉をほぐすストレッチとマッサージ、
言葉をスムーズに出すための単語トレーニングなどをやっています。

正直、自分がかかるまでこの病気のことを知らなかったので分からないことだらけです。
知らないこと・疑問に思ったことは何でも先生に質問してみることにしています。
ネットなどで調べたりもしますが、沢山ある情報の中からきちんと有益な情報を引っぱってくるのは骨が折れるなあ…とかおばあちゃんみたいなことを思ったりもします。

まだリハビリは始まったばかりですが、良くなることを期待して時々ブログに書いていこうと思います。
今現在、同じジストニアで治療している方もたくさんいらっしゃるようですが、私はなんとなく潜在的に苦しんでいる方(原因が分からないまま発声に違和感を抱えている方)が結構いるような気がしています。

というのも、私自身が転々と病院を尋ね歩いていた時期、「この感じをお医者さんにどう訴えたら良いのか分からない」と思っていたからです。

「声が変なんです」と言っても、声自体が出ないとかガラガラになっている訳でもないし、カメラで声帯を見ても異変はない。

声の異変を訴えられた耳鼻科の先生が、まず声帯を見るというのも正しい流れです。この段階で真っ先にジストニアという可能性を視野に入れる先生は少ないだろうとも思います。

それでも何だか声帯ではないような、喉全体の変な感じが治らなかった私は、色々と表現を変えて先生に説明してみたり、時には違う病院にかかってみたりしました。

歌の仕事をしていることもあり、単に「声が出る」ではなくて、「元の感覚で声が出る」ということが私にとって大切なことだったのです。

そんなこんなで病院を転々としていた矢先、最後の望みをかけて掛かった病院でジストニアだということが発覚したのでした。

原因が分かり、これからは対策に向けて動き出せるという安堵感。
それと同時に、「私と同じような経過をたどり、今だ解決できずに医者巡りをしている人がたくさんいるのでは?」という思いがよぎりました。

歌手やアナウンサーの方だけでなく、テレアポで一日中声を使う方、セール期間で呼び込みをする店員さんなどもかかりやすい病気なのだと言います。

不調を感じて病院に掛かっても、声帯に異常がなければ大丈夫だからと、根本的な原因が分からないまま返されてしまう方もたくさんいるそうです。

認知度の低い病気ではありますが、思い通りに声が出ない歯痒さと戦っている方にとって、もしかして何かのキッカケになるかもしれないと思い、ここに書いておこうと思いました。

これから復帰に向けて私が行ったリハビリの流れなども残しておけば、同じように悩んでいる方の参考資料として使えるかなとも。

魔法みたいに一瞬で治らんかな~と思う夜もありますが、とにかくコツコツ頑張ります(笑)
ちなみに最初の一週間リハビリで、途切れてしまって伸ばせなくなっていた音が3秒余計に伸ばせるようになりました。たった3秒でも嬉しかった!イエス!

IMG_0945
たばちゃんと火鍋

↑このページのトップへ