人生相談の13回目です。

(質問)

小池先生,初めまして。
23歳男性です、私は今まで人生の目標が無く地元の会社で働きながらなんとなく生きてきました、
ですが脚本家になりたいという夢が浮かび上がり東京へ上京し専門学校に入ってそれを叶えたいと思いついたものの、
今までいい加減に生きてきたツケが回って来て、親に猛反対されたり心配させてしまうのでは、
仕事を辞める決心が付くだろうか、東京で生きて行けるだろうかなど自分に言い訳をしてしまい
今のままでは自分の人生を後悔する事が頭で分かっていても行動に移せません、

助言をいただければ幸いです。


(僕の思うこと)

これは、あらゆる自由業に就く人たちが皆通ってきた不安です。

安定した生活を取るのか、不安定だけれど夢を追いかけるのか。

これは成功した後にでも、付きまとう不安です。
だから、芸能界などで成功しても副業で飲食店などに手を出すのです。
どれほど成功しても、生活の不安、将来の不安はずっと付きまとってくるのです。

ましてや、あなたは、まだ、脚本家になるのかどうか迷っている段階です。
不安があってもしょうがないでしょう。

ここで、あなたに聞きたいのは、今の時点で、あなたは作品を一本でも書いたことがありますか?
そして、その作品を最後まで完成させたことがありますか?
ということです。

そのレベルがどうであれ、23歳現在で作品を書いたことが無ければ、あなたの脚本家になりたいという夢は、
今の退屈な生活からの逃避願望でしかありません。

心から脚本家になりたいと思っているのなら、あなたは既に、作品を書き始めているはずです。
心から物書きになりたいのであれば、親の反対や生活の不安など振り払って、もう飛び出しているはずです。

着地点を考えてから飛ぶのではなく、飛んでから着地点を考えるのです。

地元で会社員をしながら、脚本の勉強をすることは可能です。上京しなくても、脚本家になる道はあります。

僕の印象では、あなたは脚本家にはなれないでしょう。

なぜなら、あなたは僕に、文章の書き方ではなく、脚本家になれるかどうかを訊ねたからです。

脚本家になれる才能を信じていれば、そのような質問はされなかったと思います。

飛ぶ前から、着地点のことばかり考えているようでは、この厳しい物書きの世界で成功するのは無理です。

自分の才能を信じるのであれば、脚本家にはなれないと言った僕を見返してください。
どうだ!俺は売れっ子の脚本家になったぞと、僕を見返してください。