月別アーカイブ / 2016年07月


今日放送予定のNHKラジオ第1「香山リカのココロの美容液」

テーマは自分の気持ちをうまく伝えられません



精神科医・香山リカが同世代の女性たちに贈るトークと音楽の25分。
仕事や家庭にちょっと疲れた週末の夜。癒しと活力をリラックスしたムードの中でお聞かせします。


7月22日(金) NHKラジオ第1
21:30~21:55 放送予定

※緊急ニュース等のため、放送時間が変更になる場合もあります。

是非お聴きください♪
 

東京都知事選への立候補を表明し、その後、取り下げた石田純一さん。一時は有力な野党統一候補とも言われ、大きな注目を集めた。

立候補断念の記者会見では、野党統一候補が決まった場合は「応援はもちろんしていきます」と話し、その後、その統一候補となった鳥越俊一郎氏の応援演説なども期待されていた。しかし、所属事務所が「それはない」と正式に発表したようだ。


ウェブ版『スポーツ報知』はこんな見出しの記事が掲載されている。


【都知事選】石田純一、鳥越氏の応援演説しない

http://news.livedoor.com/article/detail/11766004/

 

記事にはこうある。

「 石田の所属事務所は『11日の会見をもちまして、今後一切、政治に関する発言はできなくなりました』と説明。CMなどのスポンサー契約やテレビのレギュラー番組がある限り、政治問題に携わることは難しいという。」


CMの契約の内容についてはもちろんよくわからないが、「テレビのレギュラー番組がある限り、政治問題に携わることは難しい」というのはどういうことなのだろう。

放送ガイドラインに「政治問題に携わる人はレギュラー番組に出してはならない」などと書かれているのだろうか。それは違う。


民放の番組を作る際の基準となっている「日本民間放送連盟放送基準」の6章「報道の責任」にはこういう項目がある。 

(11) 政治に関しては公正な立場を守り、一党一派に偏らないように注意する。

(12) 選挙事前運動の疑いがあるものは取り扱わない。


また、「NHK放送ガイドライン」12章「政治・経済 世論調査」には、こんな文言がある。

・ 政治上の諸問題の扱いは、あくまでも公平・公正、自主・自律を貫き、何人からの圧力や働きかけにも左右されることなく、視聴者の判断のよりどころとなる情報を多角的に伝える。

・選挙時期が迫っているとき、立候補予定者や立候補が予想される人は、選挙期間の前であっても、原則として選挙とは無関係の番組で取り上げない。選挙の応援をする学者・ 文化人や芸能人などの番組出演は、政治的公平性に疑念を持たれないように配慮する。



おそらく「レギュラー番組がある限り政治には関われない」というのは、このあたりの基準やガイドラインを意識してのこと(ただし意識しているのが事務所サイドなのか放送局サイドなのかは、上記の新聞記事からだけではよくわからない)

 

さらにこれらの基準やガイドラインの元になっているのが、次の「放送法」と「公職選挙法」である。

放送法は罰則規定のない理念法であるが、その4条1項は「番組編集準則」と呼ばれ、次の4要素からなる。

1)公安及び善良な風俗を害しないこと

2)政治的に公平であること

3)報道は事実をまげないですること

4)意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること


また、「選挙とテレビ出演」に関しては「公職選挙法」の以下の部分が関係してくる。

第151条の5 何人も、この法律に規定する場合を除く外、放送設備(広告放送設備、共同聴取用放送設備その他の有線電気通信設備を含む。)を使用して、選挙運動のために放送をし又は放送をさせることができない。


ときどき誤解されているが、放送法の立法趣旨は「政治的に公平にしなければいけない」と規制することにではなく、番組の規律づくりをあくまでも放送事業者の自主規制に委ねようとすることにある、といわれる。

そしてこれまで放送事業者は、法律よりも放送基準やガイドラインよりも上にある憲法で保障された「表現の自由」を何より大切にしながら、それと「政治的公平性」とのギリギリの妥協点を探りつつ、チャレンジングな番組を作り出演者に踏み込んだ発言を許してきた。


しかし、それがここに来て大きく変わってきている。

まず、与党の議員が特定の番組に対して「放送法に反している」と発言したり、番組編集準則違反を理由に総務省が放送局に行政指導という処分を行ったりするようになったのだ。とくに総務大臣が「停波」をちらつかせるような発言をしたのは衝撃だった。


そうすると放送局の中にも、「表現の自由」を手放してまでも、与党や行政の監視や処分を免れたい、と思うところも出てくる。「レギュラー番組を持つ限り、政治には関われない」といった石田氏の事務所の発言も、事務所サイドの主張というより、こういった放送局の"変節”を受けてのことなのだろう。


マスメディアの重要な役割のひとつに、「権力監視」があることはよく知られている。それなのに、今は放送局が逆にこれまで監視してきた権力から監視され、介入され、さらには自ら「表現の自由」を"お上”に差し出して、自ら服従を誓っているよう状況になっているのだろう。


この件に関して石田氏の事務所に抗議しよう、といった動きもネットでは起きているようだが、それは筋違いだ。

もし抗議するなら、総務省や総務大臣、特定の番組に関して放送局幹部を呼び出した自民党情報通信戦略調査会などに「なぜ『表現の自由』を守らないのか。なぜ放送法の精神に則って、放送局の自主規制にまかせておかないのか」と言うべきだ。


ただ、それは敷居が高い、という人たちにおすすめしたいことがある。

放送局は"商売”だ、ということを忘れてはならない。

世間で石田氏の人気が圧倒的となり、「石田純一さんを見たい!」という声があふれ返り、彼が出演すれば高視聴率間違いなしとなれば、「よし出すか!」と多少のリスクはおかしても、出演に踏み切らざるをえないだろう。

放送局にどんどん、「石田純一さんを出して」と要求する。また、石田氏の出演するイベントなどがあればみんなで押しかけ、その人気のすさまじさを見せつける。あるいは、石田氏の講演会やディナーショーなどを企画し、あちこちから引っぱりだこ、という状況を作り出すのもいいだろう。また、石田氏が出演しているCMの商品をどんどん買う、というのも有効だ。


有権者としてではなく、視聴者として、消費者として、石田純一氏を応援していく。これがいま、私たちにできることである。





今日放送予定のNHKラジオ第1「香山リカのココロの美容液」

テーマは気をつかいすぎて疲れてしまいますです!



精神科医・香山リカが同世代の女性たちに贈るトークと音楽の25分。
仕事や家庭にちょっと疲れた週末の夜。癒しと活力をリラックスしたムードの中でお聞かせします。


7月15日(金) NHKラジオ第1
21:30~21:55 放送予定

※緊急ニュース等のため、放送時間が変更になる場合もあります。

是非お聴きください♪
 

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