最近のテレビスターの傾向について思うところ。

 

今、テレビの世界で、ものすごく売れる人って、

もともと「テレビに出たくてしょうがない」

「テレビに出るのが目標でやってきました」って

人ではないような気がしている。

 

りゅうちぇるさんは、もともと洋服のショップ店員だと聞くし、

マツコ・デラックスさんは、文筆業。

林修さんは、予備校の先生で、

売れっ子女性タレントも、モデル出身が多い。

 

その才能を別の人に見出されて、

起用されたテレビにフィットして、

本人たちもテレビの面白さややりがいや

自分のテレビ的才能にに気づいて大活躍している。

 

テレビを目指して、お笑いの勉強をして、

って言う人よりもずっとずっと売れている現状。

 

理由の一つに、バラエティを見て

バラエティを勉強?してきた人(自分も含む)の

発想の限界ってのがあるような気がする。

 

前出の売れっ子の特徴って

みな、型破りなところにあるのではないか。

どう考えても、自分には思いつかない発言と行動。

思わず笑ってしまうし、ビックリドドッキリする。

 

勿論、若手芸人の発想にも感心させられたり

笑わされたりするのだが、

良くも悪くも安心感があるという。

あくまで良くも悪くもであって、それが良いケースもあるけど。

 

先日家で踊るさんま御殿を見ていたら

(俺よ、見てないで出してもらえるようになれよ)

藤田ニコルさんが「今の悩み」というテーマに、

「いろいろテレビのルールが分かるようになってきちゃった」

と答えていて、思わず唸った。

それを感じているセンスと、

なおそれを口に出す勇気こそが、

彼女の心配するに及ばない才能なのだが、、、

 

その昔、僕が20歳代の頃

何年も古典落語の世界で礼儀作法を叩き込まれた僕が、

コメディアンやMANZAI師の同年代に比べて

お笑いの反射神経が鈍って来ていることに気づいて

悩んだことがあった。

 

勿論、古典落語家と、MANZAI師では、

目指すところや完成するまでの年月が違うし、

僕自体の才能の問題が大きく横たわっているのだが、

 

修業や学習によって決まり事やこの世界の常識を知ることは、

安定や落ち着きという武器を得るかもしれないが、

副作用としての瞬発力の衰えや、度胸の喪失は、

少なくともテレビに出るには致命傷だなと思った。

 

時は流れて、

スターになるなんて、

夢の夢、地味なテレビ活動をする僕にとって

修行が何だったのか。勉強が何だったのか。

大した才能もないのに、

とりあえず今日まではここにいられているのは、

それのお陰なのか。

自分の場合、もはやあとには引けないので勉強するしか無いのだが。

 

書いていて正解はわからないし、

この理屈を完全に納得してもらおうとは思わないけど、

一理はあると思ってくださったら嬉しい。

二理はなくていい。