止まっていた青春の続きみたいな時間だった。

郷愁のような、
思い出すだけで胸がヒリヒリしてくる大切な時間。

それは加藤拓也の人生に関わった瞬間に始まった。おそらく彼はこのヒリヒリする時間をずーっと生きていて、そこに僕らが参加したんだ。だから突然始まった、ヒリヒリする時間が。

最初は戸惑った。あまりの演劇への純粋な追求、突然始まる怒涛の会話劇の稽古。作・演出の加藤拓也の中にあるビジョンを理解するのに必死でこの戯曲のテーマなど二の次、とにかく芝居、芝居、芝居。シーンごとの細かなディテール、穴が空くほどの台本とのにらめっこが始まった。そして夜になると座組で酒を飲んで話した。当然みたいに。加藤拓也の時間軸に突っ込んだんだ。全く違う世界が突然現れた。下町の稽古場で、50年営業してる中華屋で、線路沿いの大衆居酒屋で、時間の許す限り色んな話をした。その度にこの舞台のチラシを壁に貼ってもらった。多分、まだあるんだろうな。

加藤拓也の中には誰も立ち入らせない圧倒的な孤独があって、強い反骨心が彼を人には真似できない表現へと走らせていた。狂気的とも言える純粋さで最短ルートを突き進む男だった。草が生い茂る道なら「切ればいいじゃん」と当たり前のように言い放つ男だった。

だから僕は彼を信じることに決めた。
結果、信じて良かったと思った。
セイヤという人間の魅力は全て彼の演出です。

劇場の赤レンガ倉庫、
これまでの人生で擦り切れないでいてくれた心の清浄な部分を丸ごと形にしたような美しい劇場だった。花は咲き乱れ新緑は輝き海は心地よい風を運んでいた。
この劇場に入ってやっと、この台本のテーマについてしっかり考えた。というか考えなくては本番を迎えられないところまできた。

僕らの「好き」は届いたかな。
「好き」という約束は、幸せな時間と苦しい時間を一緒に連れてくる。「好き」がどれほど人生を豊かにするんだろうって、感じてくれたかな。

燃え尽きたぜ。
真っ白な灰になった。

自己満だと言われても構わない、
劇場の熱の盛り上がり方は僕自身が肌で感じていたのだから。観に来てくれた人はわかってくれますよね。

『まゆをひそめて、僕を笑って』
終演致しました。
ご来場頂いた皆様、本当にありがとうございました。僕らは、何かに導かれて、横浜赤レンガ倉庫に集まりました。皆様の拍手と座組の笑顔が何よりの証拠であり、僕の誇りです。この記憶は大きな"自信"となって僕の心の中に在り続けるでしょう。多分、一生。

あーー!!!本当にありがとう!!
これからも「好き」を叫び続けます!!


さようならジュリア

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こんにちは、藤原季節です。

この春、ブログを始めることになりました。

春はポカポカ暖かいし新緑が美しいし好きです。でもどこか何かを期待してしまいソワソワします。この気持ちわかりますか?

それとも何かを期待してしまうのは春のせいではなく、ここが"京"だからでしょうか。
この間、石井裕也監督の新作『夜空はいつでも最高密度の青色だ』という映画を見ました。そのパンフレットで石井裕也監督がこんな感じのことを話していました。
「東京ではいつもみんなが息苦しい思いをしている。でも何かがあるという漠然とした期待だけがある」
僕の記憶ではこのようなニュアンスだったと思います。うん、わかる。
この映画に興味を持たれた方は是非
生活者の味方になる映画です

このブログでは、
このように最近見た映画のことや生活して感じたことなどを書いていけたらなと思っています。生活のそばにいられるようなブログになれたらと思います、よろしくお願いします。



今日は2017年4月20日。

初主演舞台『まゆをひそめて、僕を笑って』の幕が上がる日です。
座組の皆の笑顔が、何よりの証なのかなと思います。この世界で、転がる石のように生きるってことがどういうことなのか。
僕は華やかじゃないし、卓越した個性もないけれど、皆が笑顔でいられる座組を作ることは出来ました。
あとはこの座組で本番を迎えるだけです。

この作品は、恋の話。恋のパワーを思い知る話。スマートフォンが普及した現代の恋だって、そのパワーの大きさは全然変わらない。
泣いて笑って怒って、登場人物達の人生が、恋が、僕の周りを通過していく。
そして結局そこに取り残された男の子、それが主人公のセイヤです。
実はこの作品は、チェッカーズの『ジュリアに傷心』が原案となっています。
セイヤがジュリアという女の子に傷心する様を、現代の恋として描いています。
俺たち都会で大事な何かを失くしちまったね」という歌詞が特に好きです。

この作品を通して、セイヤと一緒に大事な何かを探しませんか。


今日のブログは終わりです。

藤原季節
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