藤岡拓太郎です。ギャグ漫画を描くのが好きです。2015年が終わります。今年体験した映画・ドラマ・本・テレビ・ラジオの中から素晴らしかったものを紹介しながら、2015年の自分の活動を記録しておきたいと思います。



まずは今年の藤岡の第1位。



『サラバ!』(西加奈子

小説や映画を観終わったあと、他の人の評価も気になって調べてしまうことが多いのだが、『サラバ!』を読み終わった時はそんなことはなかった。この作品に関して今のこの感動以外に何が要るというのか、というくらい揺さぶられた。なんか今色々としんどい人とか特に読むといいかもしれない。自分はこれを読んだ時、そこまでどん底ではなかったのだが、これから先どん底になった時『サラバ!』のことを思い出すとちょっとぐらい元気になるんじゃないか、と思えるぐらいの本だった。

西加奈子さん自体もすごい好きです。今年色んな番組に出られてたけど『オードリーのオールナイトニッポン』『さんまのまんま』が特に面白かった。ラジオ番組やってほしい。エッセイ『まにまに』もおすすめ。





ではここで2015年の自分の活動をまとめておきます。今年は「オモコロ」でやっていた短編漫画連載を1月で一旦休ませてもらって、2014年からSNSで描いているショートギャグ漫画『ミスター・コッペパン』(旧題:『もぎたてTAKUTARO』)の更新に集中することにしました。

秋、単行本化と自分のこれからのプロデュースを依頼するべく、エージェント会社「コルク」の佐渡島さんに手紙を書きました。すぐに返事をもらえて、会って話を聞いてもらい、これから一緒に色々考えて頂けることになりました。佐渡島さんは講談社の編集者を辞めてコルクを立ち上げた方です。エージェントというのは簡単に言うとフリーの編集者というか、作家をプロデュースする人のことです。出版社に属してない分、色々と自由。自分はこれからもSNSを最大限に使っていきたいし、エスカレーターの手すりで漫画を連載してみたいと思っているし、漫画以外の表現もやっていきたいし、要するに一般的な漫画家とは違うところを目指してます。そういう人間でも柔軟に受け入れてくれそうだったのがコルクでした。12月29日金曜日の夜、佐渡島さんと、同じくコルクのユヒコさんと二度目の打ち合わせを梅田でしてきました。


拓太郎「あの・・・・・・僕と佐渡島さんって、そもそも笑いのツボが違いますよね?」


こんなことを言うほかなかったくらい、この日はお互いの笑いのツボが完全に違うことに、ネームを見てもらったり『ミスター・コッペパン』の話をしているうちに気がついてしまった。


拓太郎「例えば伝染るんです。って僕の中でクスクス系じゃなくてゲラゲラ系の漫画なんですけど、佐渡島さん多分・・・違いますよね」

佐渡島「うん、『伝染るんです。』はクスクス系だね・・・。漫画で爆笑したのは小林まことぐらい」


ユヒコさんも言う。「学生時代にギャグマンガ日和をクラスの女子で回し読みしてたんですけど、でも私は合わなくて・・・。一番笑った漫画は『よつばと!』です」


ぜ・・・全然違う!


その瞬間はさすがにショックで、(あれ・・・これ、どうしよう・・・)と思ったのだが、今は逆にそれが面白いと思ってます。さて『ミスター・コッペパン』の単行本。あえて自費出版で出してヒットを狙ってみようか?という案も出たりしてます。10万部はいきたい。ということで、コルクの力を借りて色々工夫しながら頑張ります。あ、ケイクスでも再掲載がスタートしてます。





夏、こういうのも描かせてもらいました。

なつめちゃんのMVなどのプロデュースをされている日下慶太さんから依頼をもらいました。ちょうど『前髪切りすぎた』にはまってたところだったので嬉しかったです。日下さんはブログ「隙ある風景」や、手がけられているイベント「商店街ポスター展」「セルフ祭」などもおもろいです。














次は今年観た映画のベストテンでもやろうと思います。ほとんど旧作ですが250本ぐらい観てました。では10位から


10位 フランシス・ハ(2012年/監督:ノア・バームバック





9位 ブラック・スネーク・モーン(2006年/監督:クレイグ・ブリュワー





8位 あの夏、いちばん静かな海(1991年/監督:北野武





7位 サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者(2012年/監督:入江悠)





6位 オアシス(2002年/監督:イ・チャンドン





5位 奇跡(2011年/監督:是枝裕和





4位 生きる(1952年/監督:黒澤明





3位 海街diary(2015年/監督:是枝裕和





2位 蒲田行進曲(1982年/監督:深作欣二





1位 地下鉄のザジ(1960年/監督:ルイ・マル





他にも良かったのいっぱいありました→→→イコライザー、ウォールフラワー、悪い男、受取人不明、嘆きのピエタ死霊のはらわたⅡ、真夜中のカーボーイマッドマックス怒りのデス・ロード、そして父になる、レイチェルの結婚、GO、街のあかり、猟奇的な彼女、ブラックブック、ザ・フライ、演劇1、演劇2、デジャヴ、キャプテン・フィリップスもらとりあむタマ子、冷たい雨に撃て約束の銃弾を、セッション、ブルージャスミンマインド・ゲーム、ある過去の行方、ドラッグ・ウォー毒戦、新しき世界、ホステル、レッド・ファミリー、ハロウィン(ロブゾンビ)、ニンフォマニアック、サイダーハウス・ルール、凶悪、幸福の黄色いハンカチ、ゼロダークサーティ、アメリカンスナイパー、コラテラル子猫をお願い、ローラーガールズダイアリー、復讐するは我にあり今村昌平)、フォーリング・ダウン、ヤング・ゼネレーション、インディアン・ランナー二十四の瞳木下恵介)、苦役列車悪魔のいけにえ公開40周年記念版 、恋人たちの予感、バードマン、そこのみにて光輝く、ホーホケキョとなりの山田くんファイト・クラブ、ブレックファスト・クラブ、キラー・ジョー、怪しい彼女、バッド・ルーテナント、GONIN、GONIN2 などなど





あとチャウシンチーはやっぱり素晴らしいなと。















ここからは特に順位とかは関係なく色々記録しておきたいと思います。どれも素晴らしかったです。


早春スケッチブック(1983年/脚本:山田太一





『LIVE!LOVE!SING! 生きて愛して歌うこと』(2015年3月10日放送/脚本:一色伸幸、演出:井上剛)

"福島の震災から避難し神戸で暮らす高校生・朝海(石井杏奈)は、恋人の教師・岡里(渡辺大知)を巻き込んで旅に出た。同行するのは寡黙な少年・勝(柾木玲弥)、ギャル風の少女・香雅里(木下百花)、そして、純朴な少年・本気(前田航基)。一行が目指すのは、原発事故の影響で立ち入りが制限された街、福島県富波町。母校の小学校にたどり着いた彼らは、長い旅の終わりに何を見、何を思うのだろうか。"

人生ベスト級の作品『その街のこども』(脚本:渡辺あや)の演出の井上剛作品。『その街のこども』と同じく再編集版が劇場でも公開されるそうです。





山田孝之東京都北区赤羽(2015年1月~3月放送/監督:松江哲明山下敦弘

松江哲明さんというとNHKで放送された「ジドリ」も新鮮なドキュメンタリーで面白かった。





『COSMOS』(おとぎ話)

素晴らしいミュージックビデオ。(監督:山戸結希)















マインド・ゲームロビン西





『日々ロック』(榎屋克優)





ザ・ワールド・イズ・マイン新井英樹





『ゾンビ取りガール』福満しげゆき

今年は福満先生の漫画をけっこう読んだ。『生活 完全版』『僕の小規模な失敗』『中2の男子と第6感』も良かったけどこれが一番好き。





『トシマッチ』(nankadetekima)



















M-1グランプリ2015(特にメイプル超合金)






「ドッ喜利王」

素晴らしすぎる発明企画。内容も最高だった。この番組を作った藤井健太郎さんが演出してる『水曜日のダウンタウン』、今年も面白かったです。













2015年の元日にパイロット版が放送されて、レギュラーになったこの番組。ほぼ全回観てる。クレイジーです。毎週面白いです。





かもめんたる『メマトイとユスリカ』
















































他に面白かったもの、印象的だったもの→→→おかずクラブ、GAG少年楽団ABCお笑いグランプリ優勝)、キングオブコント2015(特にコロコロチキチキペッパーズと巨匠)、「ウーマンラッシュアワー 村本大輔オールナイトニッポン」(2015年7月スタート)、「天竺鼠のらじこー」(fm osaka)、「天竺鼠川原のすっぽんぽんラジオ」(fm osaka)、『月刊ツチヤタカユキ』、『問題のあるレストラン』、佐渡島庸平『ぼくらの仮説が未来をつくる』、朝井リョウ『何者』、又吉直樹『火花』、島田潤一郎『あしたから出版社』、三島邦弘『計画と無計画のあいだ』、川島小鳥『明星』、九龍ジョーメモリースティック』、「ドキュメント72時間」の『駄菓子屋・子どもたちの小さな宇宙』、「夜の巷を徘徊する」、「鶴瓶のすわるテレビ」、「YOUは何しに日本へ?」に出てきたアメリカ人サイラス、などなど。TBSラジオ「たまむすび」は今年もずっと聴いてました。ポッドキャストの作りも一番丁寧な番組かもしれない。




どついたるねんライブ(2015年/監督:梁井一)

AV×ライブ。見たことがないものを見ました。赤塚不二夫先生の、冗談抜きで本当に素晴らしいなと思ってる言葉があって、観ながらそれも思い出した。「ずっと馬鹿でいなよ。利口になりそうになったらね、『お○○こ』って大声で一〇八回叫ぶんだ。そうすると、また馬鹿に戻れるよ」(『赤塚不二夫のことを書いたのだ!!』298ページ)





月ごとにまとめ作ってます。





あ、現場からは以上です