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ケーキの誤発注2400個のハプニング、2時間で完売できたわけ

3月3日(金)、北海道・稚内にある「相沢食料百貨店」が誤発注で2400個発注してしまったケーキをわずか2時間で完売させるという出来事がネットで話題になりました。日本最北端の市として知られる稚内市内のスーパー「相沢食料百貨店」で何が起こっていたのか。

行きたいけど行けない...日本最北のスーパー「相沢食料百貨店」がTwitterでSOS

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(画像はGoogle Map (株)相沢食料百貨店 スクリーンショットより)

相沢食料百貨店の店長・福間さんは誤発注の経緯について「専用端末で発注したんですが、0を一個多く打ってしまって...」と240個発注しようとしたところ、2400個のケーキが届いてしまったことを明かします。日本最北のスーパーで、一体どうやって2400個ものケーキをさばくことができたのか?

公式は同日朝7:22の時点で「タスケテ」として大量に届いてしまったケーキの写真を掲載し、半額の100円で販売することをTwitter上で掲載。このツイートは、現時点でも14,000RTされるなどネットでたちまち拡散され話題になりました。

2時間の奇跡...!完売の真相は

公式の悲痛なSOSにも「絶対無理」「行きたいけど行けない....」との声も上がっていましたが、まさかの2時間で完売を知らせるアナウンスが。

完売までの経緯を福間さんはこう話します。

「このツイートを見て、地元の方を中心にLINEやFacebookなどで身内や知人間で拡散を募ってくださったようです。私も状況を把握できておりませんが、SNSの反響に驚いています。」

さらにその要因について、3月3日のひな祭り当日であったことも関係していることに触れ、「お一人で20個、30個と購入してくださる方もいました。みなさん、会社や知人の間で分けあって下さるという方も。」

また、同スーパーは手作りのオリジナル食料品を多く扱っているため、通販などの公式サイトは設けておらず、店舗での販売を行っています。

福間さんのお話によると、大量のケーキは実際に売り場に足を運んでくれた地元のお客さんによって全て完売したことが明らかになりました。

日本最北・稚内のスーパーを救ったSNSと町民の愛

予期せぬ大量発注で、急遽半額に値下げ対応となった不二家のケーキ2400個。完売したものの、店舗に与える影響はどうだったのか。

「実際のところ、仕入れ価格が150円なので赤字ですね。でもうちは例年240個販売のキャパなので、それ以上にご協力いただいたお客様のみなさまとSNSの力に本当に感謝です。本当に小さな町ですから。」

稚内市にはほかに大きなデパートはなく、市内では豊富な品揃えと手作りのオリジナルの食品を扱う一番大きな店舗なのだそう。

同スーパーは、なかなか地方では買えないお取り寄せ商品や、自家製のお惣菜などを強みにしているのだそう。公式サイトなどはないため、最新情報はTwitterなどでも更新されており、食料品を取り扱う店舗ながらフォロワーを1600人も抱える、市民にとっては貴重な情報網となっていたようです。

SNSという口コミを通じて、稚内市民の結束が町の人気店「相沢食料百貨店‏」の危機を救った心温まる出来事でした。

訂正:記事内、一部誤った表記がございましたので訂正させていただきました。大変失礼致しました。(3月3日15:40)

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取材/文:佐々木 鮎美